よいピアノ教室の探し方・その2 個人ピアノ教室の探し方
お子さんのピアノ教室の選び方。
昨日は大手ピアノ教室の比較をしてみました。
こちらをご覧ください!
今日は、私が思う「良い個人ピアノ教室」の探し方について書いてみたいと思います。
目次
個人ピアノ教室の特徴
個人のピアノ教室には、大手と違って次のような特徴があると思います。
- カリキュラムは先生が組むから、学ぶことも教室によって差がある
- 先生の経歴もバラバラ。ベテラン先生から若手先生まで差がある
- 先生の考え方も千差万別。自由に弾かせてくれる先生から、基礎を重視する先生まで差がある
- レッスン日と月謝もバラバラ。原則週1回レッスン振替なしから、イベント前は追加レッスンをバンバン入れる先生まで差がある
要するに、「教室によって特徴がありすぎる」から、お子さんとご両親にとってピッタリの先生を探すのが大変!という訳ですね。
家の近くにたまたま個人のピアノ教室があったから入れてみたら、想像と全然違って、あれ??ということにならないよう、探す前に次のことを考えてみましょう。
どんなピアノライフを考えているか見つめてみましょう!
「ピアノを習う」と書くとたった一言で終わってしまいますが、その中身は実は大きく違っています。
下の表をご覧ください。
横軸は「親がピアノにどれくらい関わるか」、縦軸は「どれくらい練習を頑張るか」になります。
①の教室の先生は「楽しく子供がピアノに関わってくれたらOK」と考えている場合が多いので、練習できなくても笑って許してくれたりします。
「何となくピアノを習わせてみたいけど、子供が練習するかどうかは子供の自主性に任せる。進み具合もゆっくりでOK」という方は、①の「まったりピアノ」教室がおススメです。近所の子供たちが沢山通っていて、発表会はワイワイガヤガヤ楽しそうな雰囲気だったりします。
③の教室も「子供のうちはピアノを楽しく弾くのが一番。もしピアノ好きなら沢山練習するのはいいことよね」と思っている先生が多いです。こういう先生は、やる気がある子にはしっかり教えてくれるので、教室にはマイペースな子から、難しい曲を弾ける子まで色んな子がいます。「ピアノの練習にはつきあってあげられるけど、親子ゲンカしてまで見るのやイヤだ。子供と自分のペースで弾けるようになればOK」場合は③のピアノ教室がおススメです。
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その一方で、②と④の先生は「せっかく教えるのだから、ある程度上達して欲しい」と思っている先生が多いです。このような先生は、子供にピアノコンクールの出場を勧めるケースが多いように感じます。(なので、教室のHPにコンクールの受賞歴というページがあるピアノ教室は、このタイプの先生かな?と思います。)
②の先生は、コンクール等のイベント直前に追加レッスンをじゃんじゃん入れてきます。(有料の場合が多いです!)家での練習を動画にとって、LINEで送って欲しいという要望を出す先生もいます。なので、「せっかく習うんだから上達して欲しいし、出れるならコンクールも参加させたい。でも親である自分はピアノは習ったことがないから自宅練習は見れない。」とか「共働きで忙しくて練習を見てあげられない。でもお金は負担できる」という場合は②の先生がおススメです。簡単に言うと、子供と先生で頑張って、親はスポンサーという教室かな?(笑)
④の先生は別格なので、一般的に生徒を募集している場合は少ないです。④の教室は、難易度の高いコンクールの上位入賞を目指す!というお子さんが通ってたりします。もし習い始めからこのような先生につきたい場合は、誰かから紹介してもらわないと入会できないケースがとても多いようです。「親である自分も頑張るから、何としても凄くピアノが上手な子になって欲しい」という場合は④の先生のツテを探しましょう。また、④の先生の中には全くピアノを触ったことがない入門期の子供を受け入れていない場合もあるので、②か③の先生に最初は習って、上達してきたら④の先生を紹介してもらうというのも方法の1つかなぁと思います。
よいピアノ教室の探し方・実践編
このように、ざっくりピアノ教室の特徴を4つに分けてみましたが、特色がそれぞれ違うのがお分かりいただけたでしょうか?
私が思う「よいピアノ教室」とは「子供と親、先生のニーズ、考え方がマッチしている」教室だと思います。ママやパパが「練習はしっかりさせたい」と思っているのに①の教室にお子さんを入れると、「そんなに頑張って毎日練習しなくても大丈夫ですよ。」と先生に言われてビックリ!なんてことも(経験談です)
ではどのように探したらよいのでしょうか?
その1 個人のピアノの先生を紹介するHPから探す
次のHPで、個人ピアノ教室の先生を探すことができます。
ピアノ教室を紹介 クラシック・ジャズ・ポピュラー・リトミックなどカテゴリーで検索できます。 | ピアノ教室.COM
もし教室がHPを持っていたら、HPをよくチェックして、どのような特徴があるのか探ってみてください!先生がブログを書いている場合は忘れずにチェックしましょう♪先生の人柄やピアノに対する考え方がよく分かります。
その2 ピアノ教室+場所名 で検索する
上の検索サイトは、先生自身が登録している場合のみヒットしますが、中には検索サイトに登録していない先生もいます。(余談ですが、ピティナというのはピアノの先生の団体で、検索しても会員になっている先生しか出てきません!)
その場合は、「ピアノ教室」と「習いたい場所の地名」で検索して探すのが一番良いと思います。意外に沢山のピアノ教室がヒットしますよ!見つかったら、上と同じように、HPをチェックしてどのような教室なのか特徴を探りましょう。
その3 口コミで探す
原始的な方法ですが(笑)これも効果あると思います。実際、我が家では娘が大手ピアノ教室から個人の教室に移る際には、この口コミで情報を集めました。「ピアノ教室を探してるんだけど、どこか知らないか?」と聞くと、結構色んなピアノ教室の情報が出てきます!その中から、我が家の条件とマッチする教室をいくつか候補を絞りました。
長くなってしまったので、続きはまた明日!
それでは、みなさんのピアノライフがステキなものになりますように♪
よいピアノ教室の探し方・その1 大手・ヤマハとカワイの比較
お子さんが「ピアノを習いたい!」と言い始めたら
まず考えるのは「どの教室に通わせたらいいの?」ということでしょうか?
でもピアノ教室って沢山あって、どこにしたら良いか迷ってしまいますよね。
ここでは、まずよく耳にする大手音楽教室を、経験談も踏まえながらご案内したいと思います!
(我が家の娘は大手ピアノ教室から個人教室へと移り、母である私も子供の頃に大手→から個人のピアノ教室へと、両方の経験があります)
大手ピアノ教室・ヤマハ音楽教室とカワイ音楽教室の違い
大手ピアノ教室と言うと、「ヤマハ」と「カワイ」を挙げる方が多いと思います。
この大手2社の教室は、子供が親しみやすい自社のオリジナル教材を使って、小さい子でも退屈せずに楽しんでピアノを学習できるように工夫しています。教材CDもあるので、車の中や移動時間などに聞いたりして、ムリせず自然と音楽に触れられるのがメリット!
また、通っている子向けに独自のピアノコンクールを持っているので、発表会以外にも実力試しをしたい!という場合にも対応してくれます。
更に、万が一先生が合わないという場合、曜日を変えれば先生を変えることができるので、教室を辞めずに通い続けられるのもメリットですよね。
でも、何が違うの?って思いませんか?
実は全然違いますよ~!
ヤマハ音楽教室の特徴
ヤマハ音楽教室の大きな特徴は
- 1~3歳までは親子いっしょの音楽を楽しむコース
- そのあと幼稚園までは、お友達と一緒のグループレッスン
- 小学生からはコースが分かれ、グループ、個人、専門コースを選ぶことができる(専門コースは入るのに選抜試験があるようです)
- 音楽を専門的に学ぶJ専という専門コースが凄い!
ことにあります。ヤマハの大きな特徴は、グループレッスンの期間が比較的長いことにあります。なので、「お友達と一緒の方が頑張れる!」、「身近にライバルがいる方がやる気がでる!」というお子さんは楽しく通えると思います。
私の身近にもヤマハに通っている方が何人かいらっしゃいますが、お友達同士仲良く切磋琢磨しているようです。
またJ専という音楽を総合的に深く学ぶコースがあって、このコースの子たちはピアノも上手、作曲もできる、エレクトーンも弾いちゃう!という凄い子ばかりです。しかも、ごく一部の子という訳ではなく、J専に通っている子は日本全国に沢山います。通っているだけで実力がつく凄いコースのようです。(サポートする親御さんはなかなか大変なようですが・・・)なので、最初はどうなるか分からないけど、興味ありそうだったら専門的に学ばせたいというママ&パパのみなさんにはヤマハはとてもおススメです。
ヤマハ音楽教室のリンクはこちらです
カワイ音楽教室の特徴
カワイ音楽教室の特徴は
- 4歳まではグループレッスンがある
- 希望者は3歳から個人レッスンがある
- 自分のペースでのんびりとピアノを学ぶことができる
- 先生が子供の初心者を教えるのに慣れている
ことにあります。
カワイの特徴は、小さいうちからピアノの個人レッスンをしていることにあります。なので、グループレッスンが苦手、(お子さんがグループが苦手という以外に、ママ同士の付き合いが面倒くさいという方にも!)ムリはせずに自分のペースでのんびりピアノを練習したいお子さんにはおススメです。また、小さいうちからピアノを弾く勉強ができます。(ヤマハの幼児コースはピアノは弾かないようです)
我が子は最初、カワイに通いましたが、カワイは先生が本当に優しいです。全然練習しなくても全く叱らない!そして練習させなくても親が注意されることもありません!*これが個人の厳しい教室だと、練習させない場合は親が叱られます!
先生も入門レベルの子供に慣れているので、「先生と仲良くピアノのお稽古」という楽しい雰囲気でピアノを続けたい場合にはおススメです。
カワイ音楽教室のリンクはこちらです!
次回は個人教室の探し方についてご紹介したいと思います。
それでは!
みなさんのピアノライフがステキなものになりますように♪
【実録】3種類のピアノを買った我が家がピアノ選びのポイントを伝えるならば・・・
昨日は、ピアノを買う前に知っておきたい、電子ピアノ、アップライトピアノ、グランドピアノ、3種類のピアノの違いについてまとめました。
内容を知りたい方はこちらをご覧くださいね!
それでは、今日の本題です。
タイトル通りなんですけど、我が家では、なんと・・・
電子ピアノ・アップライトピアノ・グランドピアノの全てを購入した経験があります!(現在持っているのはグランドピアノ1台だけですよ)
こんなことする方は少ないと思うので、3種類全てを購入した結果思ったことを、これからピアノを買う方に向けてのアドバイスとして、実録を交えながら書いてみたいと思います。
電子ピアノを購入した時の話
電子ピアノを購入した時は娘が生まれる前。この時は、生まれてくる子供にピアノを習わせる予定なんて全くなし!
完全に自分が趣味として弾くことを考えてたので、「趣味ならば電子ピアノで十分!」と思ったのが電子ピアノにした理由です。
それでも、子供の頃にピアノを習っていて、きっかけさえあればピアノをもう一度弾きたいと思っていたので、選ぶ際には・・・
- 鍵盤が普通のピアノのタッチに一番近いもの
- 強く押した時と弱く押した時の差がちゃんと反映されるもの
この2点を重視して選びました。それで、選んだのがYAHAMAのクラビノーバというシリーズのものです。(どんなものか知りたい方は、こちらヤマハ | Clavinova(クラビノーバ)をご覧ください。)
このピアノ、電子ピアノの割にはなかなか良かったです。「うちはスペースの関係で電子ピアノしか置けないから、この先アップライトにする予定はない」という方にはおススメですよ!
アップライトピアノを購入した時の話
時は移り変わり、それから〇年後。娘が生まれてピアノを習うにあたって、「電子ピアノでもレッスンしてくれる先生」に絞ってピアノ教室を探したところ・・・「うちはマンションだから電子ピアノしか置けないけど、それでもレッスンしてくれるよ」というお友達が通う、楽器店のピアノ教室に入会。
ところが~!!!
お友達の先生とは別の先生についたせいか、入会してすぐに、「〇〇の教材が終わるまでにはピアノを買ってください。電子ピアノだともう練習ができないレベルです」と。
話が違うじゃ~ん(涙)と思ったりしましたが、先生が言っていることも分からないでもないし(そもそも電子ピアノとピアノは別のもの。電子だと細かいタッチの差を拾ってくれないのです)、電子ピアノからアップライトピアノへ買い替えを決意!
ただ今思うと、この先生はピアノを売ってマージンを得たかったのかも?と思います。(楽器店の先生だとそういうシステムがあるみたいです。)ピアノの先生選びには、思うことが沢山あるので、また別の記事にしたいと思います。
話が脱線してしまいましたね!では、アップライト購入の話に戻りたいと思います。
最初は通っていた楽器店のピアノを買おうかと思ったのですが。。。
新品のアップライトピアノ!一番安くて、配送料も入れると50万近くします。
いきなり買う勇気が出ない・・・
ということで、ネットで口コミを探し、評判が良かった中古ピアノを扱う楽器店へ。
そこで購入したのが、大手ではないメーカーの新品のピアノです。配送料も含めて40万でした。
このピアノ、普通にピアノを習っている分には特に問題もなく活躍してくれました。
普通にピアノを習っている分には、です!
このピアノ、コンクールにチャレンジするようになった娘には、かなり扱いにくいピアノでした。そもそもお値段が、新品アップライトの中では最低ランク・・・。
このピアノではできているのに、教室のグランドピアノでは同じように弾けない!
と苦しむように。
ピアノの先生にも「このピアノじゃ弾くの大変だよね」と言われる有様。
理由は
- 鍵盤がグランドピアノに比べると重い
- 鍵盤を押した時の深さが、グランドピアノに比べると深い
ことにありました。この辺の詳しい説明は機会があったらまた別記事にします。
ピアノの調律師さんに教えてもらったのですが、背の低いピアノほど、鍵盤の深さが深くなるそうです。我が家にあったピアノは140cmくらいのピアノでしたが、もっと背の低いオシャレな家具調ピアノはもっと深いということになりそうですね!
ということで、アップライトを購入するならば・・・
- なるべく鍵盤が軽いもの
- なるべく背が高いもの
- なるべく大手メーカーか海外の有名ピアノ(これはまた別記事にします)
にしておけば間違いないと思います。
グランドピアノを買った時の話
そんな訳で、「コンクールでもっとよい賞を取りたい!」と意気込む娘と、
「弾きやすいピアノでもっと効率よく練習させたい」と思う母の気持ちがマッチして、グランドピアノの購入に踏み切りました。
正直、最初からグランドピアノを買う必要は全くないと思います!
それにグランドピアノを入れるとなると、防音etc.の問題が出てくるので、それなりにお金もかかります。
もしこれを読んでいる方が、他のピアノからグランドピアノへの買い替えを検討されているとするならば・・・
- どのピアノを買ったらよいか、ピアノの先生によく相談すること
これに尽きると思います!
ちなみに我が家はYAMAHAのC1Xというピアノを購入しました。今のところ音楽の道を志す訳でもなく、いずれは勉強や部活などで忙しくて、今は毎日練習していたとしても、どんどんピアノからは遠ざかっていくだろう娘。その後は母である私が、おばあちゃんになっても弾いていく予定です。
これからピアノを始める!じゃあどのピアノがおススメ??
これからピアノを始める!という方に向けてのアドバイス。
まず、「子供は自分の思ったようにはならない!」ことを覚えておきましょう。長く続けて欲しい、と思っていても続かないケースは沢山あります。我が家のように、最初はただのお稽古として始めたものが、気が付けばコンクール!?なんてこともあります。
以上を踏まえて・・・
- まずは、人から格安で譲ってもらえるならその楽器で始める
- 誰からも譲ってもらえないならば、状態の良い大手メーカーの中古アップライトを探す
- 住宅事情でどうしても生ピアノが置けないと最初から分かっている場合は、なるべくスペックのよい電子ピアノを買う
これをおススメします!
子供のピアノは、本当に続くかどうかわからないし、予想外の方向に行きやすいもの。人から格安で譲ってもらえるならば初期費用もかからないし、それで十分です。もっとステップアップしたいならば、その時点で買いかえればよいし、その場合もあまりためらわずに買い換えられますよね。
もし、比較的長い期間習わせたいと心に固く誓っているママ&パパさんならば(笑)、コンクールに出てみませんか?と先生に言われても、それなりに練習に対応できるピアノが良いと思います。そうなってくると、アップライトとは言え新品はかなりお値段が高くなってくるので、こだわりがなければ中古のアップライトをおススメします。そして買うならば、大手メーカーのものを選びましょう!不要になった時に、大手メーカーのものとマイナーメーカーのものは、査定額が全然違います。
以上が、ピアノ選びのポイントでした。
みなさんのピアノライフがステキなものになりますように(^ ^)
【後悔しない選び方】ピアノを買う前に知っておきたいこと
ピアノを習いたい!
こう思ったらまず検討することの1つは、
どんなピアノを買えばよいかですよね。
ピアノを習ったことがあるママ&パパならば何となく想像がつくかもしれませんが、習ったことがない方だと、沢山あるピアノの中から1台を選ぶのは難しいですよね。
ここでは、ピアノを始めるにあたってどんなピアノを買えばよいのか、ピアノの種類ごとに説明していきたいと思います。
- ピアノにはどんな種類があるの?
- 電子ピアノはこんな場合に向いている!
- アップライトピアノはこんな場合に向いている!
- グランドピアノはこんな場合に向いている!
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子供がピアノを習う前に、まず最初に考えるべき大切な3つのこと
こんにちわ!
なんとなく、お子さんにピアノを習わせてみたいとお思いのママ&パパ。
あるいは、お子さんが少し大きくなって、自分から「ピアノを習いたい!」と言いだしたママ&パパのみなさま。
ステキなピアノライフの入り口へようこそ!
ピアノが弾けると親子共によいことも、よい思い出もたくさん増えそうですよね。ピアノ学習がお子さんの脳に良いなんていうデータもあったり^ ^ステキな衣装を着てステージの上でピアノを弾く、そんな子供時代の思い出作りにも役立ちます!
だけど・・・
最初にちゃんと考えておかないと、後々になって後悔した!なんてことになりかねません。
我が家はピアノを習って3年の娘がいます。今になって思うと「失敗したな~」と思うことも多々あるので、ここでは、まず最初に考えるべきポイントを3つに絞ってご紹介します。
子供がピアノを習う前に、まず最初に考えるべき大切な3つのこと
それは・・
- こんな感じになったらいいな~という目安を考える
- どれくらいピアノ学習にお金をかけられるか考える
- どれくらい子供のピアノ練習につきあえるかを考える
ズバリ!この3つです
1.こんな感じになったらいいかな~という目安を考える
これ!これ大事なんです!
なぜならば、この目安によって、習う先生も、用意するピアノも、親としてかける労力も全部変わってくるんです。
例えば、
- 将来保育士や幼稚園の先生になっても困らないように習わせたい
- 脳に良いと聞いたから習わせたい
- 学校の音楽会で伴奏ができるくらいになって欲しい
- ママ&パパが憧れていたあの曲を弾きこなせるくらいになって欲しい
- しっかり習ってコンクールに出れるくらいになって欲しい
こうやって書いてみるとあっさりしてますが、それぞれ必要な労力が全て違ってきます。上の方はママ&パパの負担は比較的軽くてすみますが、下の方に行くにつれて負担が高くなってきます。なので、まずはどこを目指してピアノを習わせるかを考えてみましょう。
ちなみに我が家の場合・・・
娘は幼稚園年長から習い始めました。
きっかけは、「小学校入学準備のために、何でもいいから毎日コツコツと努力を続ける習慣を身につけて欲しい」というもの。そのため、ピアノかお勉強系か、どちらかをやらせようと思っていたところ、娘が選んだのがピアノでした。
それが現在ではコンクールに出場し、年7~8回ステージを踏むというハードなピアノ生活に!全く予想もしていなかった生活を送っています。
目指す目標が漠然としずぎて当初の予定が大きくずれる、なんてこともありますので、ここは自分の気持ちに蓋をせずに見つめてみましょう。
2.どれくらいピアノ学習にお金をかけられるか考える
ここも大事ですね!
さっきの
- 将来保育士や幼稚園の先生になっても困らないように習わせたい
- 脳に良いと聞いたから習わせたい
- 学校の音楽会で伴奏ができるくらいになって欲しい
- ママ&パパが憧れていたあの曲を弾きこなせるくらいになって欲しい
- しっかり習ってコンクールに出れるくらいになって欲しい
これを例に出すと、上の2つは安い電子ピアノで十分だと思います。
保育士・幼稚園の先生に必要なのはピアノの高度なテクニックではなくて、伴奏しながらでも歌う技術だったり、子供の様子に合わせて弾けたりといった子供メインのピアノになるので、電子ピアノでも十分習得可能です。
脳科学で言われるピアノ学習のメリットは、指を動かすことだったり暗譜(楽譜を見ずに弾くこと)だったりするので、これも電子ピアノで十分です。
しかし・・・学校の伴奏、憧れの難しい曲、コンクールとなってくると話は別かもしれません!
伴奏の場合、同じ学年に本物のピアノで練習している子がいるとすれば、電子ピアノの子は勝てない可能性が出てきます。(ただ、地域特性や学年によって、ピアノを習っていない子ばかりということもあるので難しいところです)伴奏は子供たちの歌がメインだから、前奏や間奏は音を大きめに、歌がある部分は音を小さめにというコントロールが必要となってきます。電子ピアノだとこの強弱の練習が難しいので、やはり不利だと言えるでしょう。(だた、これも才能のあるお子さんだとなんとなく出来てしまったりだし、高い電子ピアノを買えば強弱の練習もある程度は可能です)
また、憧れの曲がどれくらいの難易度なのかにもよりますが、凄く難しい曲だとお手頃価格の電子ピアノだとそもそも上手く弾けない、なんてことも出てきます。そしてコンクールに出るとなると、電子ピアノは圧倒的に不利なので、最初から本物のピアノを購入したいところです。
こうなってくると、下にいけばいくほど金額が高くなっていくのがお分かりでしょうか?
3.どれくらい子供のピアノ練習につきあえるかを考える
ここも大事です!
なぜなら・・・
小さな子供がたった1人でピアノの練習をするなんて、そもそもムリだから!
です。
よく
「ピアノを習わせてみたけれど、全然練習しない。どうすればいいですか?」
という質問を受けますが、その答えは
「(よほど才能のある子、上の子がピアノを習っているのをじーっと見ていた下の子を除いて)
子供が一人で練習するのはそもそもムリなので、親御さんが何らかのサポートをしましょう!」
です。
ピアノを練習しない!というお悩みにはこちらをご覧ください。
こうなると、お子さんのピアノ学習につきあってあげられる時間も考える必要がでてきます。残念ながらピアノは自宅練習なしでの上達が、とても難しいのです。
という訳で、1で決めた目安をもとに、どの程度サポートできるかを考えます。
また先ほどの・・・
- 将来保育士や幼稚園の先生になっても困らないように習わせたい
- 脳に良いと聞いたから習わせたい
- 学校の音楽会で伴奏ができるくらいになって欲しい
- ママ&パパが憧れていたあの曲を弾きこなせるくらいになって欲しい
- しっかり習ってコンクールに出れるくらいになって欲しい
こちらに登場してもらいましょう。
上の方だと、1日数十分のサポートでも何とかなります。また、学校の伴奏も、引き受ける頃には小学生ですから、1日数十分をコツコツ積み重ねていけば、オーディションに合格できた!なんてこともあります。でも、お子さんの上達を望めば望むほど、親が手をかけてあげる時間も必要に。
ちなみに我が家の場合ですが・・・
幼稚園の間は1日30分練習を毎日やる!と決めて、幼稚園に行く前30分前をピアノの練習時間に当てていました。(帰ってきてからだと疲れて練習してくれないから)
この間、私は横でつきっきりで面倒を見ました。
もちろん目標が高くなればなるほど親の負担は高くなるので、そこもよく考えてみましょう。
「ピアノをわざわざ買ったけど、練習しなくて辞めてしまったからピアノがもったいない」
なんてことにならないように、どの程度だったら時間と労力を割けるか、習わせる前に考えてみてくださいね!
みなさんのピアノライフがステキなものになりますように!