ブルグミュラーコンクールの難易度・予選とファイナル(本選)について

 

こんにちわ!

 

ピアノを頑張っている子供たちは、ただいま秋のコンクールシーズン真っ盛りですね。毎週のように予選が行われています。我が娘もコンクール挑戦組ですが、今年は秋のコンクールはお休みです。(次のステージは年明けの予定)

 

そこで、過去に挑戦した中から今回は「ブルグミュラーコンクール」について取り上げてみたいと思います。ブルグミュラーコンクールはそろそろファイナル(本選)が開催される頃ですね。これを読んでくださる方の中にも、予選を無事勝ち抜き、ファイナルへと進出させる方がいらっしゃいますでしょうか?そんな方にも、もしくは来年以降受けてみようかなとお考えの方にも参考になるような記事にできたらいいな、と思っています。

 

 

ブルグミュラーコンクールとは??

 

ブルグミュラーコンクールとは、その名の通り、かの有名な教本「ブルグミュラー」の曲を課題曲に取り上げたコンクールです。

 

上の画像のいちばん右がブルグミュラーです。私が子供の頃はこんなにカラフルで可愛い感じの教本じゃなかったのですが、この真ん中の絵は「ブルグミュラーコンクール」のファイナルで3賞(金賞・銀賞・銅賞)に入るともらえるトロフィーの絵柄と全く同じものになります。(ご興味ある方は見比べてみてくださいね)余談ですが、カラフルでないブルグミュラーの教本も普通に販売されています。

 

カテゴリーA、Bの違い

このブルグミュラーコンクールですが、カテゴリーがAとBに分かれています。何が違うのかと言うと・・・曲の難易度です!該当する年齢に対して、Aがやさしい、Bがやや難しいになります。だからと言ってやさしいA部門でエントリーすれば予選は通過するか?と言ったらそういう訳でもありません。ブルグミュラーコンクールに限ったことではなく課題曲コンクール全てに共通することですが、予選を通過するには曲の完成度が最も大切です。その辺は過去の記事にも書いているので、ご興味ある方はご覧くださいね。

 

www.children-piano-study.com

 

ブルグミュラーコンクールの予選とファイナル

 

ブルグミュラーコンクールの面白いところは、予選は日本全国で行われているものの、予選後は全国大会ではなく、各地区ごとに行われるファイナル(地区本選)で最終になるところです。調べてみたら今年は、札幌ファイナル(北海道地区)、東北ファイナル(東北地区)、東京ファイナル(関東と一部の静岡)、名古屋ファイナル(岐阜と一部の愛知県)、東海ファイナル(一部の愛知県と三重県と一部の静岡県)、大阪ファイナル(大阪、京都、奈良)、神戸ファイナル(兵庫、鳥取、岡山県)、中国ファイナル(広島、島根、山口県)、四国ファイナル(四国地方)、福岡ファイナル(九州地方)、沖縄ファイナル(沖縄県)という感じで開催されるようです。これだけ細かくファイナルが分かれているコンクールは珍しいです。(他のコンクールだと、地区予選→地区本選→全国大会というように、最後は全国大会が設定されていることが多いです)全国大会はだいたい、東京やその他の大都市で行われるのですが、ブルグミュラーコンクールはその地域でおしまい!となるので、遠方まで全国大会に出かけていく必要がない点でも参加がしやすいコンクールだと言えます。

 

ブルグミュラーコンクールの予選

曲の難易度は上で書いた通りです。予選会場によっても異なるみたいですが、娘が出た時は各学年の各部門ごとに15名前後が参加していました。足台が必要な小さいお子さんの場合は、足台は保護者か、先生が付き添いでいらしている場合は先生か保護者のどちらかがセットします。(おそらく係の方がやってくださる会場はないのでは?と思います)申し込み後に送られてくる参加表に「会場に足台が用意されているか」記載があると思いますが、会場の足台が合わない場合もあるので念のために持参した方が無難です。

 

演奏終了後しばらくしたあとに、結果が貼りだされます。入賞は優秀賞と奨励賞があり、どちらも賞状がもらえます。ファイナルに進めるのは優秀賞を受賞したお子さんです。

(こんなスタンプだらけで申し訳ありません!個人情報保護のためお許しください。こんな風なんだなぁ~と雰囲気を味わってもらえたら幸いです)

 

娘が参加した時は、予選参加者のうちの半分が優秀賞でした。半分が予選通過できるので、比較的通過率は高めです。地域によっては1位通過のお子さんにはトロフィーやメダルが出るみたいなので、それを目指して頑張ってもいいですよね。尚、全員に講評用紙と言って、審査員の先生のコメントが書かれた用紙が配布されます。(娘の時は3名の先生でした)

 

ブルグミュラーコンクールのファイナル

ファイナルは、各予選の優秀賞のお子さんが参加します。当たり前ですが、予選よりもハイレベルです!ファイナルは、少ない地域だと該当学年の該当部門で30名くらい、多い地域だと100名くらいが参加します。娘が参加した時は参加者100名を超えていて、午後1時くらいから審査が始まって終わったのは20時を超えていました・・・。お、多い!

 

 

娘は銅賞でした。参加人数のうち3割が3賞(金賞、銀賞、銅賞)で1割が奨励賞でした。3賞に入るとトロフィーと賞状がもらえます。金賞のトロフィーはなかなかの大きさで、もらえた子はとても嬉しそうにしていたのを覚えています。遠方から参加される方で表彰式まで待っていると帰りの電車が・・・!という方は、受付にお願いすると着払いで講評用紙等を送ってもらえるのでご安心を。(ですが、お子さんが賞をもらえたのかどうかは翌日以降にならないと分からないですけどね)

 

ファイナルも、足台のセットが必要な場合は保護者あるいは付き添いの方が行います。ここでも足台は自分のものを持っていった方が無難です。

 

ブルグミュラーコンクールの難易度

受ける方にとって気になるのは「コンクールの難易度」ではないでしょうか?このブルグミュラーコンクールですが、年々難易度が上がってきています。ですが以前も書いた通り、ピティナピアノコンペティション>ブルグミュラーコンクールなので、ピティナだと予選通過が難しいお子さんでもこのコンクールの予選通過は十分にあり得ます。また課題曲が1曲なので、細かいところまでつきつめて練習すれば、ファイナルで入賞も夢ではありません。

 

次回は遠い記憶をさかのぼって、娘がファイナルで入賞するためにどのように、どれくらい練習したかを書いてみたいと思います。

 

ではでは。

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように!

【雑談】ピアノが上手な子は勉強ができるのか?

 

こんにちわ!

 

今日は「ピアノが上手な子は果たして勉強もできるのだろうか?」という、ちょっと気になるテーマについて書いてみようと思います。

 

この「勉強ができる」の定義はなかなか難しく・・・何をもってして「できる」と判断されるのかが難しい部分ではあります。私の独断と偏見になることをお許しください

 

 

最近のピアノコンクール上位入賞者の傾向から

 

子供の場合は家庭の事情等で公立小中学校に通うお子さんも多いと思うので、学校名だけではその子がお勉強ができる子なのかは何とも判別がつきにくく・・・もう少し大きくなった(高校生以上)若者の中に「ピアノコンクール全国大会出場者の中に難関高校・大学に通っている子はどれくらいいるのか」を探ってみました。

 

 

日本で最難関のピアノコンクールの1つ「ピティナ・ピアノコンペティション」の今年の全国大会の中から。

 

今年新設されたPre特級という18歳以上が挑戦できる難関級。この級の第1位に選ばれた嘉屋翔太さんという方。現在は音楽大学に通われていますが、出身中高は言わずと知れた「開成」です。

 

twitter.com

 

またその上の特級という最難関の級。2年連続で挑戦されている沢田蒼悟さんという方。この方は名古屋大学医学部の学生さんです。医学部に入るだけでも大変なのに、難しい曲を練習する時間。一体どこにあるのでしょう・・・

 

twitter.com

 

今年じゃありませんが、去年の同じく特級グランプリ(第1位)だった角野隼人さん。この方は開成中→高→東大→東大大学院在学中です。現在はピアノ系youtuberの「Cateen」さんとしても活躍している才能の塊のような若者です。彼は子供の頃からピアノの才能にも満ち溢れていて、小学校4年生の時には同じくピティナのJr.G級という級で金賞に輝いています。

 

todai-umeet.com

 

www.youtube.com

 

話をまた今年の話に戻します。最近のピティナ・ピアノコンペティションは、飛び級と言って高校生部門に中学生がじゃんじゃん出ていたりして学校名だけでは判別がつかないので・・・2台のピアノ上級という年齢制限なしの部門を例にしてみます。

 

上級となるとやはり曲が難しいです。しかも年齢制限なしって、どんな方が出てると思いますか?ほとんどが音楽大学・音楽高校出身じゃだと思いますよね。さてどうでしょう?

 

今年は12組、24人が全国大会に出場していましたが、その中の7人は音楽を専門としていない大学or高校に通われています。その学校を順に挙げていくと・・・

 

「慶應義塾大学・上智大学・横浜市立大学医学部・東京大学・慶應義塾高校・神戸大学(2人)」

 

なんだかお勉強できそうな雰囲気がしますよね。

 

あまり参考にならないかもしれませんが、小学生部門を見てみたら、参加人数の1割が小学校受験を経験してそうな学校名でした。(○○大学付属高校とか、明らかに私立と分かる学校名。)他の部門をざっと見てみても、難関校として有名な中高のお子さんがちらほらいらっしゃいました。(女子学院中学とか)

 

ピアノコンクールの全国大会に出場となると、単なる習い事ピアノの範囲を超えているものです。そういうお子さんって、小さい頃からピアノばっかりで音大に行くんでしょ?と思いがちですが、ピアノも勉強も両立してしまうお子さんは一定数いらっしゃるようです。凄いなぁ~。

 

私の子供の頃を振り返ってみると・・・

 

 

みなさんが子供だった頃を振り返ってみた時に、「ピアノが上手だった子は勉強もできた」っていう思い出ありませんか?私も遠い記憶を頼りに思い出してみたら・・・ありました!

 

小学校の時の同級生で一番ピアノが上手だった女の子。途中で転校してしまったのですが、その子は慶應義塾大学に進学したようです。(慶應に行った友人がたまたまその子と知り合いになって教えてくれました)また、私が子供の頃ピアノを習っていた先生のお嬢さん。とてもピアノが上手だったのですが、音大に行くのかと思いきや早稲田大学に進学しました。

 

と書いてみて、我が子の周りを見てみると、実は年齢の小さいうちは(小学校中学年くらいまで)運動神経の良い子はピアノが上手な例が多い気がします。知り合いでピアノの上手なお子さんは「小学校の持久走大会で1位」とか「3歳で補助なし自転車を乗り回していた」とか「水泳の大会で1位になった」とか、生まれながら恵まれた身体能力をお持ちのようです。まぁ、小さい子のうちはどれくらい勉強ができるかなんて親御さんも公開しないから分からないし、「凄いね~。何でもできるんだね」と言うと「いやぁ~これが勉強はイマイチでさ」って言われるのですが、この「イマイチ」がどのレベルなのかはご本人のみぞ知るところなので謙遜の可能性もありますよね。

 

しかしこんな例もあります。娘の通うピアノ教室にとっても上手な中学生がいます。先日先生とその子の話になった時に、「あの子は特別よ~。学校の勉強はやらなくてもほぼ満点が取れるからと言って、家でひたすらピアノの練習してるんですって」とおっしゃってました。中学生で勉強しなくてほぼ満点ですか!異次元の世界だな!と思ったのをよく覚えております。ハイ。

 

参考までに、ピアノは11年習っていた私。弾けたけど決して上手ではなかった自分は、地方の進学校から普通の4年生大学に進学しました。妹もピアノを習ってましたが、同じように弾けるけど上手でもないという感じ。そして地方の進学校から普通の4年生大学に進学。

 

こう考えると・・・「ピアノが上手な子というのは勉強もできる」という都市伝説は本当なのかもしれませんね!

 

ではでは。

みなさまのピアノライフがステキなものになりますように!

 

「子供が集中して練習しない!」とお悩みの方。集中できない理由は・・・?

 

こんにちわ!

 

お子さんにピアノを習わせているママ(パパ)のお悩みでよく聞くことに、

 

  • 全然練習しない
  • 集中して練習しない(ダラダラ練習している)

 

というのがあります。お気持ちよ~~~く分かりますよ!

全然練習しないというお悩みに関しては、過去の記事をご覧ください。

 

www.children-piano-study.com

 

では、このお悩み。

 

  • 「うちの子、全然集中して練習しない!」
  • 「ちょっと弾いたと思ったら、すぐトイレに行ったりお茶を飲みに行ったりする」
  • 「1回弾いただけですぐピアノのイスから降りて違うことをしようとする」

 

もしこんなことでお悩みの方がいらっしゃったら、今日の記事は参考になるかもしれませんので、ぜひ最後までご覧くださいね。ピアノ以外、勉強に関する集中力にも同じことが言えると思うので、受験生をお持ちの方にも必見です!

 

 

子供の集中力ってそもそもどれくらい??

 

 

子供の集中力が大人ほどは続かないのは、みなさんよくご存じだと思います。1つの遊びを何時間も集中してしている子はほとんど見かけませんし、小学生になっても低学年のうちは、飽きてしまってぼーっとしている子を授業参観でも見かけますよね。

 

では、子供の集中力は平均でどれくらい持つのでしょうか?色々調べたのですが、学術的に研究しているデータが見つからず・・・。

英語版wikipediaなんかには「4歳で12分、5歳で14分」なんていう記載があったり(参考:

Attention span - Wikipedia、お子さんの年齢+1分しか持たないなんていう記事もあったり

 

kodomo-manabi-labo.net

 

どれが本当なのかよく分からない部分があります。

 

しかし、面白い研究データを探してきました!中学生を対象にした学習効果に対する研究なのですが、「15分×3セット学習 間に7.5分の休憩を2回」入れたグループが、「45分学習」、「60分学習」のグループよりも学習効果が高かったそうなのです。

 

prtimes.jp

 

つまり、長時間連続で勉強するよりも、短時間で区切って間に休憩を入れた方が集中力が持続するようです。集中力を示す脳波(ガンマ波)がこの実験では40分を境に激減したとか!ある程度大きくなった中学生ですら40分が限界なのですから、それより小さな子供が30分~40分集中するなど無理な話かもしれませんね。

 

それを踏まえて言うならば、やはり「年齢+1分」を集中の限界(中学生ですら15分が一番効果があったようなので)と考えるのが妥当なのだろうと思います。

 

おススメの練習方法

 

以上を考えると、おススメの練習方法は

 

「年齢+1分 休憩時間を練習時間の2~3割取る」これを何セットか繰り返す

 

というのが集中力を考えると一番おススメの方法になります。ただし、この「何セットか繰り返す」というのを何回もやっていると、疲れがたまってきて集中力を下げる原因になります。もし発表会やコンクールの前などで何時間も練習する必要があるという場合は、「朝学校(幼稚園や保育園)に行く前に30分」、「帰宅してから遊びに行く前に20分」、「宿題が終わったら30分」のように、細かく練習時間を区切った方が集中力が持続しやすくなると思います。

 

もしお仕事の都合でお子さんが学童に入ってるetc.で練習時間を区切れない場合は、練習の後半は疲れてきて「年齢+1分」は集中できないことを考慮して、逆に「年齢-2~3分」の練習時間と「休憩を練習時間と同じくらい」にしてあげた方がムリなく練習できると思います。

 

実際にやってみました!その結果・・・

 

実は我が家の娘も小さい頃から集中力が続かないのが悩みのタネ!幼稚園の頃は練習時間が短かったから、私がべったり横について練習を見てあげる方法で何とかやってきました。しかし、小学生になってコンクールに出るようになってから練習時間がどんどん長くなり・・・さすがにずっと横にいるのはムリなので、家事などで少し離れるとだんだんピアノを弾いている時間よりも弾いていない時間の方が長くなっていく有様。だからと言って「もう練習するの止めたら?」というと「ヤダ、やる」と口では言うものの結局あまり練習しない・・・という、よくあるパターンを繰り返していました。

 

そんな我が家の娘に、この

  • 「年齢+1分 その2~3割の休憩」を数セット方式

で練習をさせてみました。

(我が家は平日に関しては、何回かに練習時間を分けるのが難しいのでまとめて練習しています

 

<1日目>

最初の2時間は楽しそうに練習するも、最後の30分はバテバテ。ラスト30分は5分練習+3分休憩で何とか乗り切りました。

 

<2日目>

 疲れているのか、はたまた短時間集中という目新しさが薄れてきたのか、昨日ほど集中は続かない様子。ただいつものように、1回弾いては違うことをする・・・という動作は見られませんでした。しかし!後半30分はだれてしまったので、娘の横について声掛けしながら練習を見守りました。

 

<3日目>

比較的集中して取り組めていました。娘に聞いてみたら「練習時間が短いからそこまで疲れないし、休憩中遊べるるから(この3日間、休憩の間に絵を描いていました)楽しく練習できる」と言っていました。この日は後半だれることなく最後まで練習できました!

 

やってみた感想として、何十分も通して練習するよりもやはり短時間集中+休憩のシステムの方が集中力が持続しやすいように感じました。

 

お子さんの集中力の持続にお悩みの方、試してみる価値はあるかもしれませんよ!

 

 

ではでは。

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように。

 

【子供のピアノコンクール】コンクールってどんなものがあるの?

 

こんにちわ!

 

今こどものピアノの世界では、秋のコンクールシーズン真っ最中です。いろんなお友達からコンクールのお話を聞きます。

 

今日は、こども向けのピアノコンクールにはどんなものがあるのか、またコンクールの傾向なんかについて書いてみたいと思います。

 

 

 

子供向けピアンコンクールの種類

 

子供向けピアノコンクールには大きく分けて

 

  • 指定された課題曲の中から弾きたい曲を選んで弾く(課題曲コンクール)
  • 自分で弾きたい曲を自由に選んで弾くもの(自由曲コンクール)
  • 課題曲と自由曲を両方弾くもの

があります。

 

そして、課題曲コンクールは「課題曲をいかに完成させた状態で弾くか」自由曲コンクールは「その年齢で弾くのは難しい曲をいかに弾きこなすか」を審査員の先生は審査する傾向にあるようです。どちらを選んでも、子供にとっては大変です!

 

しかし、お子さんの特性によって「難しい曲は頑張って練習できるけど、丁寧に弾くのが苦手」、「指が回らないから難しい曲は弾けないけれど、丁寧に音を出すことはできる」など傾向があると思うので、お子さんに合ったコンクールを選んであげることが大切だと思います。

実際は先生に勧められるコンクールに出ることが多いと思いますが、先生が勧めるコンクールには先生側の事情があったりもするので(子供が複数入賞すると先生も賞が貰えるから、なるべく多くの子供を同じコンクールに参加させたいetc.)「こんな大変な思いをするなら参加しなければよかった」と後悔するより、「とてもよい思い出になった!」と前向きな気持ちでピアノに向かうためにも、コンクールの傾向を知っておくことにソンはないですよね。

 

ピアノコンクールにはどんなものがあるの?

 では、ピアノコンクールにはどんなものがあるか見ていきましょう。

 

決められた課題曲を弾くコンクールの中で難易度が高く、そして有名なコンクールが以下の3つです。

 

  • 全日本学生音楽コンクール(小学校4年生から参加可能)
  • ピティナ・ピアノコンペティション
  • ショパンコンクールin Asia

 

全日本学生音楽コンクール(学生音コン)は、はっきり言ってレベルがとても高く、将来音楽の道を志していない人には縁のないコンクールです(苦笑)それに対して、ピティナとショパンコンクールin Asiaは裾野が広いので参加だけであれば誰でも参加できますが、入賞を目指すのであればそれなりに親子で覚悟して練習しなければなりません。ごくまれに1日30分程度の練習で予選通過するお子さんもいますが、ほとんどが1日1時間以上、毎日休むことなく練習する子ばかりだと思います。(それでも残念な結果に泣く子もいます)課題曲の完成度も高いものが求められるコンクールです。

 

次の4つも課題曲コンクールですが、上ほど難易度は高くないようです。

  • JTPAピアノオーディション
  • ブルグミュラーコンクール
  • バッハコンクール
  • グレンツェンピアノコンクール

 

JTPAは4つの中では一番難易度が高いという話を聞いたことがあります。(我が家は参加したことがありません)ブルグミュラーコンクール、バッハコンクールは部門別になっていて、部門ごとに課題曲の難しさに差があります。課題曲の簡単なA部門は、比較的誰でも参加しやすいのでは?と思います。それに対してグレンツェンは気軽に参加しても比較的入賞がしやすく(入賞者の枠が多い)、コンクールに初めて参加するならばおススメです金賞や銀賞に入ると大きなトロフィーが貰えるのも、このコンクールの魅力のようです。あ、ちなみにバッハコンクールやブルグミュラーコンクールでも予選を勝ち抜いて全国大会やファイナルで入賞すると大きなトロフィーがもらえます!我が家の娘も貰ったことがありますが、これでピアノに対するやる気が大きくパワーアップしたので「出してよかったなぁ~」と思っています。

 

次は課題曲と自由曲どちらも弾くコンクールです。

  • PIARAピアノコンクール

 

私の周りでこのコンクールに出ている人がいないので難易度はよく分からないのですが・・・実は国際コンクールで、全国大会には海外からの参加者が何人もいるという話を聞いたことがあります。(そして海外勢が上手だという話も!)

 

 

次は自由曲のコンクールです。簡単な課題曲の完成度をつきつめるよりも、難しい曲を弾く方が楽しいお子さんにはおススメです。(娘の先生が言うには、覚悟して練習すれば全国大会まで行けると言っていましたが、その覚悟がどの程度か分からないので我が家は参加したことがありません)

 

  • 日本クラシック音楽コンクール
  • 全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

 

次の2つは課題曲コースと自由曲コースのどちらもあるコンクールです。

  • べーテン音楽コンクール
  • ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan

 

 他にも地域コンクール(県のコンクールや地方時自体が主催のコンクール)が多数あるので、参加を検討されている方は調べてみてはいかがでしょうか?

 

 

ではでは!

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように。

楽譜が読めるとピアノの上達は早くなりますよ!



 

こんにちは!

 

先日、知り合いのピアノの先生にお招きいただいて「ミニ悩み相談室」をしてきました。

 

その中に「何度教えても楽譜をちゃんと読んできてくれないから、間違いだらけでなかなか先に進まない」というお悩みを頂いたので、今日はこれについて取り上げてみたいと思います。

 

 

 

初心者には楽譜を読むのは難しいけど・・・

 



 

初心者、特に子供にとって楽譜を読むというのはかなり難しいものです。それもそのはず、日常生活で楽譜を読む機会なんて、歌や楽器の演奏の時以外にはないから。ひらがなや漢字は、道を歩いていても簡単に見つけられる一方、楽譜は本を開かなければ見る機会がありませんよね。

 

つまり、馴染みが少ない分、身に付くのにも時間がかかるという訳です。

 

そんな楽譜。ピアノの先生は読み方を教えてくれると思いますが、それだけで子供が覚えられるかと言ったら・・・中にはいるかもしれませんが、ほぼ不可能だと思います。練習していた曲が〇になって新しい曲になると、楽譜が読めなくて泣き出す子も少なくないようです。(さらには、新しい曲を練習するのが苦痛で辞めてしまう子もいるそうです)

 

せっかく習い始めたピアノ、楽譜が読めなくて練習が辛くなってしまうのはもったいないですよね。

 

では子供たちのために、親・先生はどのようなサポートができるでしょうか?

 

私が昨日先生におすすめしてきたのは・・・

 

  • 自宅ワークを宿題にする(自宅で音符を読む練習をする)
  • 習い始めて1年くらいはレッスン中に音符を読むトレーニングをする
  • 自宅練習の時は楽譜を拡大コピーして使用する

 

この3点でした。順を追って説明していきましょう。

 

自宅ワークを宿題にする(自宅で音符を読む練習をする)

 



 

実はピアノの上達が早いお子さんは、自宅で音符を読む練習をしている場合が多いです。そして、上手なお子さんが多いピアノ教室では、楽譜を読むためのワークを宿題として取り入れていることが多いようです。しかし、子供が自主的に楽譜を読むためのワークをやりたがるかと言ったら・・・まぁそんなことはないと思うので、教室の宿題にしてしまうのが一番の近道でしょう。また、これから教室を探す保護者の方がいらっしゃったら、「楽譜を読む練習としてワークを宿題に取り入れているか」も教室選びの参考にできるかと思います。

(娘がかつて通っていた大手ピアノ教室も独自のワークがありましたが、これが宿題ではなかったので娘がやりたがらず、宿題でもなかったのでやらせるにも一苦労・・・結局手つかずのままです)

 

おすすめのワーク

おすすめのワークに『わかーるワーク』というものがあります。どんなワークか詳しく解説してくださっている方がいらっしゃるので、下で紹介させていただきます。

daisukiongaku.com

 

このワーク、ピアノ教育に熱心なママさんに紹介したら「うちの子(年長さん)があっという間に楽譜が読めるようになってびっくりした」と言っていた、なかなか良いワークです。

 

もし「教室ではワークを宿題に出してくれていないから、自宅で何かやらせたい!でもワークは嫌がってやらないと思う」とお困りのママ(パパ)さんがいたら・・・(その気持ちよく分かります。うちの娘も小学校に入るまでは、椅子に座って鉛筆をもつことすら嫌がりましたから!)

 

おすすめはアプリ学習です。「音符」で検索するとたくさんのアプリが出てきますので、その中でお子さんにあったものを選ぶのがよいと思います。(おすすめアプリは、機会があったらまとめてみようと思います)

 

レッスン中に音符を読むトレーニングをする

 



楽譜を読むのが苦手なお子さんの特徴に「真ん中のドだけしか分からなくて、そこから順番に数えながら楽譜を読む」というのがあります。最初の簡単な楽譜ならばこれでも大丈夫ですが、音符の数が増えていくとこのやり方では読むのがとても大変です。

 

そこでおススメなのが、「ひとつ飛びで音符をかたまりにして覚える」方法です。とても分かりやすく解説してくださっている方がいらっしゃるので、記事を下に貼っておきます。

www.shimamura.co.jp

 

かたまりで覚えることを反復練習すれば、譜読み力がアップすること間違いなし!かたまりごとにカードを作って、「これなーんだ」という具合にクイズ形式で楽しく取り入れれば、子供でも楽しく取り組めますよね。

 

音符を読むレッスンがない教室に通っている場合は、自宅でこのような練習を取り入れてあげると良いかもしれませんね。実際に私も自宅で「串刺し(五線の上の音)を下から順に言いましょう!ド・ミ・ソ・シ・レ・ファ・ラ・ド」「次は逆から順にド・ラ・ファ・レ・シ・ソ・ミ・ド」なんていうのをお風呂に入っている時に娘と暗唱したりしてました。この覚え方は、今でも譜読みするときに役立っているようです。

 

自宅練習の時は楽譜を拡大コピーして使用する

 



まだ曲が短い習い始めの頃であれば必要ないかもしれませんが、曲が長くなるにつれて音符が小さくて読みにくくなります。ここでつまづく子供も多いもの。我が娘も小学校低学年くらいまでは「音符が小さくて読みずらい」と文句を言っていました。

 

そこでおススメは「自宅練習は拡大コピーを使用する」ことです。

 

楽譜って見開きB4サイズが多いと思うのですが、それをA3に拡大するだけで楽譜がかなり読みやすくなります。こういった方法で子供の楽譜を読むストレスを減らしてあげるだけでも、ピアノ練習に対する抵抗感を少なくできるのでおススメです!最近は減ってきましたが、曲によってはいまだに娘から「読むの大変だから大きくコピーしてきて」と言われたりしますよ。

 

以上がオススメでした。どなたかの参考になれば幸いです。

 

ではでは。

みなさまのピアノライフがステキなものになりますように!

何歳からピアノを始めるのが良いですか?答えは・・・その2

 

こんにちわ!

 

先日「何歳からピアノを始めるのが良いですか?答えは・・・その1」という記事を書きました。今日はその続きです。

 

前回の内容が知りたい方はこちらをご覧ください。

 

www.children-piano-study.com

 

では、早速続きに行ってみましょう。

 

 

 

レディネス(準備性)の重要性!早くからやっても・・・

 

 

心理学用語に「レディネス」という言葉があります。これは、「学ぶ側の状態が、学んだことを十分に吸収できるだけ整っていること」を表します。つまりどういうことかと言うと、環境を十分に整えたからと言って、お子さん側の準備(発達具合)が十分でないと、学んだことを吸収できないよ!ということです。(これを成熟優位説といいます)

 

この例として心理学のテキストでは、双子の赤ちゃんの話が出てきます。双子の片方に階段を登る練習をさせて、もう片方は何もしない。そうすると、練習した方は当たり前ですけど早いうちから階段を登れるようになりますよね。その後、もう片方にも階段登りの練習をさせると・・・最初に学習した片方の子供よりも短期間で登れるようになり、登りきる時間は最終的にどちらも同じだった、というものです。つまり「早期教育するよりも、発達を待ったほうが学習の効果が高い」という結果になった。

 

この例にもあるように、あまりに早い時期からピアノの練習をさせても、フォローする親の方が大変なだけであまり身についていないという事態になりかねないのです。実際、「未就学のうちにピアノを習い始めるよりも、小学校に入ってから習い始めた方が上達のスピードが速い子が多い」と娘の先生もおっしゃってました。

 

また、こんな例もあります。実は私。娘が0歳のうちから3歳くらいまで、自宅で毎日1~2時間子供用の英語教材で遊んだり、英語で話しかけるようにしていたのですが・・・英語はほぼ身につかなかったという残念な結果に終わりました。当時は心理学を勉強する前で、子供は教えれば何でも覚えると思っていたから、なぜ娘はこれだけ熱心に教えても興味を持たないのか不思議で不思議で!幼稚園入園をきっかけに「おうち英語」をやめて、その1年後くらいに、教えていた頃は毎日のように歌っていたお気に入りだった英語の曲を聞かせたら。なんと!!「この歌初めて聞いた~」と言うではありませんか!!あんなに楽しそうに歌ってた曲すら覚えてないなんて・・・ガッカリを通り越してビックリしたのを今でもよく覚えています。つまり、この段階では娘の英語学習に対するレディネスは整っていなかったということですね。そんな娘。今では学校で定期的に英語の授業があるので、簡単な自己紹介くらいは英語で話してます。あれだけ頑張った私は何だったんだ!トホホ。

 

何歳から始めるのがオススメ??

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まとめると、「何があってもピアノ練習をサポートする」という親側の強い意志がある場合か、「うちの子は発達が早そうだ」という場合は、早い段階でピアノを習わせても大丈夫だと私は考えます。先日の記事で書いた「絶対音感」は臨界期もあるので、「ピアノも弾けるようになって欲しいし、絶対音感も身について欲しい」というママ(パパ)のみなさんは、毎日一定時間練習のサポートができれば早いうちから習わせても問題ないでしょう。(一番小さい子で2歳からピアノを習い始めた子を知っていますが、早くても3歳。だいたい4~5歳で始めるのが一般的です)

 

年齢が進んでからピアノを習った場合は??

 

「なるほど。でもうちは共働きで、小さい子のピアノ練習はサポートできない。」「送迎ができないから自分で近所のピアノ教室に通えるようになるまで待ちたい」というご家庭もあるでしょう。そういう場合、ピアノ学習は不利になるのでしょうか?

 

答えは「NO」です。

(ただし、お子さんが自分からピアノを習いたいと言ってきたり、練習する意志が強くある場合に限ってですが)

 

ある程度年齢が進んでからピアノを習い始めても、ピアノがほかの人よりも上手くなった人は実は沢山います。

 

山崎亮汰さんという若手ピアニストがいらっしゃいます。彼は小学校2年生からピアノを習い始めたようなのですが、わずかその2年後に「ピティナ・ピアノコンペティション」という子供が出場できる中では最難関の1つと言われているコンクールの全国大会で金賞を受賞しています。(しかも飛び級と言って、該当学年よりも上の級を受けています)

 

彼がピアノを習い始めてからわずか2年後の映像がこちら。

www.youtube.com

 

ピアノが分からない人向けに簡単に説明すると、この曲、習い始めてたった2年で弾けるような曲じゃありません!そもそも小学校4年生でこの曲を弾いている子なんて、そういるもんじゃありません。本人のやる気と才能があれば、習う時期なんて遅くても全く関係ないというよい例でしょう。

 

他にも、深谷直人先生というとても有名なピアノの先生は(田村響さんという世界的に有名なピアニストの先生)なんと、ピアノの習い始めは高校1年生、それで大学は芸術大学のピアノ科に進学したなんて例もあります。

 

更に路線は脱線してしまいますが、50代で突然ピアノを練習しはじめて「ラ・カンパネラ」という難曲を弾けるようになってしまったおじさんピアニストもいらっしゃいます。

pianolaboratory.livedoor.blog

 

こう考えると、一概に「習い始めが早ければ弾けるようになる」もんじゃない、ということがお分かりでしょうか。ママ(パパ)のみなさんでも、今から弾けるようになりたいという強い意志さえあれば、ピアノ弾けるようになっちゃいますよ!

 

まとめ

「何歳からピアノを始めるのが良いですか?」という質問の答えは・・・

 

  • お子さんがやりたがれば何歳からでもOK!
  • ママ(パパ)が粘り強くサポートができれば何歳からでもOK!
  • 絶対音感を身につけさせたければ6歳までには習わせたいけれど、子供にイマイチやる気が見られなければ、根気よくサポートが必要

 

です。

 

ではでは。

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように!

何歳からピアノを始めるのが良いですか?答えは・・・その1

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こんにちわ!

 

お子さんにピアノを習わせたいと思っているママ(パパ)からよく聞くのは、「何歳からピアノを習わせたらよいか」ということ。

 

  • 早い方がいいの?
  • あまり早すぎても意味ないの?
  • 何歳からだったらピアノが練習できるの?

 

色々気になってしまいますよね。その答えは・・・

 

お子さんの個性と親がどれだけピアノに関わるか

 

によって大きく変わってくると思います。今日はそのあたりを書いてみたいと思います。

 

 

 

絶対音感を育むならば6歳までと言われているけれど・・・

早くからお子さんに音楽を習わせたい親御さんの目的の1つに「絶対音感を身につけさせたい!」というのがあるようです。絶対音感は「ある音を聞いて、その音が何の音なのか即時に言い当てる力」です。

これがあると、流行りの曲を耳コピして弾いたり、何かの効果音を楽器で再現する一発芸(これは私が実際に大学生の時にやりました)ができたりと、音楽をより楽しめるようになります。普通の生活ならばあまり役立たない特殊能力ですが、もしお子さんが音楽関係の道に進むならば話は別。持っていた方がよい能力の1つです。

 

この絶対音感を身につけるには、一般的に聴覚成長のピークを迎える「4~5歳」までに始めるのがベストだとされています。

 

しかし・・・一度身につけた絶対音感、これは継続的なトレーニング(楽器の練習等)をしていないと忘れ去られてしまうものなのです。

 

私の例で恐縮ですが、私は4歳の時からピアノを習い始め、中学校3年生まで毎週レッスンに通っていました。そんな私、おばさんになった今でも絶対音感はまだ残っているようです。(実際流行りの曲なんかのメロディーは、何度か聞くと楽譜はなくてもピアノで再現できたりします)しかしピークだった中学生の時は、メロディー以外の伴奏部分(ギターやベースの音)なんかも完璧に聞き取ることができて、暇な時間に、お年玉を貯めて買ったシンセサイザーにすべてのパートを打ち込みして曲を再現する、というかなりマニアな遊びをしていました。でも、高校生になって音楽から離れ・・・いつの間にかその能力は薄れ、今ではもうメロディーだけしか分からないというのが悲しい現実・・・。

 

なので、早くから始めたとしても、継続できなければ意味がないのはお分かりいただけるでしょうか?

 

ママ(パパ)はどれだけピアノに関われますか?

 



「そうか。じゃあ4~5歳までに始めて、続ければいいんでしょ?」とお思いのママ(パパ)のみなさま。まだ待ってくださいね。

 

頭が柔らかい子供とはいえ、通ってるだけじゃ絶対音感も身につかないし、弾けるようにはなりませんよ!

 

さかのぼること数年前。まだ娘が2歳だったころ。

 

娘を連れて「リトミックサークル」に1年通っていました。サークルで会費が安かったこともあり、幼稚園に入る前の2~3歳の子供が15人ほど参加してたのですが・・・この中で、先生がピアノの鍵盤を音を押して「この音はなんでしょう?」と言って、答えられた子、何人いると思いますか??

 

答えは・・・わずか1人です!

(この1人はうちの娘です。理由は後述します)

 

また。こんなこともあります。

娘のお友達に、1歳から大手音楽教室の幼児コース(親子参加のリトミック形式のもの)に通っていて、今もゆるくピアノを習っているお友達が2人います。この2人に、「音楽を聴いて、音階(ドレミ)で曲を言うことができるか?」と聞いたら、「自分で弾いたことがない曲は言えない」と言っていました。(この2人は、ピアノを全然練習しないとママが頭を抱えているタイプです)

 

このように、ただ定期的に通っているだけ、ただ習っているだけでは絶対音感は身につかないのです。

 

では、何が違うのか?

 

それは・・・「親がどれだけ音楽を聞かせ、ピアノの練習に関わったか」。ズバリこれです!

 

(上に出てきた娘のお友達2人、ママはピアノの練習には関わらないおうちです)

 

ところで。子供の日常に、音楽ってどれくらいあると思いますか?あまり意識したことがないかもしれませんね。大手メーカーCITIZENが子供に行った、1日をどのように使っているという調査に、面白い結果が載っています。

 

www.citizen.co.jp

 

子供が音楽を聞く時間。30分もありません!つまり、30分+週1回の習い事程度では身につかない、ということですよね。

 

一方我が家は・・・私が音楽好きだったのもあり、赤ちゃんの頃から娘はやたら音楽を聴いていました。(車で移動するときは必ず童謡を流し、娘をおんぶしながら家事をするときは歌を歌っていた。正確に図ったことはありませんが、最低毎日1時間は何かしらの形で音楽を聞いていたと思います。)

 

娘の音感は、こういう環境も影響していたのかな?と思います。

 

 

「じゃあ、積極的に音楽を聞かせればいいの?」とお思いの方。

 

 

それもちょっと違うのです!

 

長くなったので、続きはまた次回書きたいと思います。

 

 

ではでは。

みなさまのピアノライフがステキなものになりますように!

上手な子はやっている!ピアノ「朝練」のススメ

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こんにちわ!

 

突然ですが、みなさんのお子さんは1日のうちでいつ「ピアノの練習」をしていますか?

 

一番多いのは、「学校から帰ってきて(遊びに行って)、学校の宿題が終わってから寝るまで」あるいは「幼稚園、保育園から帰ってきて寝るまでの間」なんじゃないかと思います。

 

もちろんそれはOKです!練習できることは素晴らしいことですよね。

 

でも中には夕方になると・・・「もう疲れた。ピアノの練習したくない」とダダをこねるお子さん、いらっしゃると思います。

 

そこで「したくないじゃないよ~。練習しなよ」とママ(パパ)が言うことで親子ケンカ発生!なんてこと、ありませんか?喧嘩になるとうんざりですよね。

 

そこでおススメしたいのは。

 

ズバリ!「朝練」です。

 

<目次>

 

集中力が最も高まるのは朝食後からの30分間!?




メンタリストのDaiGoさんという方をご存じでしょうか?元々、人の心を自由に操ることができる「メンタリスト」として有名になりましたが、最近は、世界中の最新の脳科学や心理学なんかを紹介する活動にシフトされている方です。

 

そのDaiGoさんが、著書『自分を操る集中力』の中で、人の脳は朝起きてから2時間が最も高い集中力を発揮し、さらに朝食後30分が最も自分自身をコントロールしやすい時間として紹介しています。

 

また、早起きして勉強することで偏差値30から名門ケンブリッジ大学へ進学した!なんてツワモノまでいるようです。

 

www.news-postseven.com

 

それくらい、体も脳も疲れていない「朝に活動する」というのは効果的なようです。

 

未就学児には特におススメなピアノの「朝練」



子供の集中力は続かないもの。その中でも幼稚園児、保育園児のいわゆる未就学児の集中力は特に短いですよね。

 

我が家の娘は幼稚園の年長からピアノを習い始めましたが、最初の頃はわずか30秒くらいしかピアノの前に座っていることができませんでした。ピアノの椅子から降りては呼び戻し・・・降りては呼び戻し・・・の繰り返しで、15分練習させるだけでヘトヘトになったのをよく覚えています。

 

それもそのはず。この時は幼稚園から帰ってきてから練習させていました。

 

子供の中でもまだまだ発達しはじめたばかりの未就学児。「自分が疲れている」という感覚がそもそも分からない子が多いです。(これくらいの子は運動した直後に感じる疲れは分かっても、時間の経過とともに感じる疲れに関しては鈍く、イライラやグズグズといった反応で現れます。この疲れたという感覚が分かるようになるのは、自我の成長が進む7~8歳頃からです。もちろん個人差はあります)

疲れていたら集中なんてできないのは当然ですよね。

 

そこで、ピアノを習い始めて4か月を経過したあたりから、幼稚園に登園する前にピアノの練習時間を変更しました。すると・・・

 

30秒しか椅子に座っていられないわが子が30分の練習に耐えている!

 

という驚きの結果となりました。

 

やはり朝の方が集中力も高く、苦手なことにも取り組む意欲があるということなんでしょうね。

 

コンクール上位入賞者も取り入れているピアノの「朝練」



我が娘がコンクールに参加するようになったのもあり、知り合いにコンクールに出場している子が沢山います。

 

そこで気が付いたことが・・・

 

上手な子ほどピアノの朝練集をしている!ということです。

 

練習時間は10分程度~30分くらいとまちまちのようですが、やはり一番集中力の高まる朝に練習する方が上達のスピードが速くなるということなのかもしれません。

 

我が家の娘、小学生になってからはコンクール前だけ朝練習をしていますが(普段は朝食後から学校に行くまで通信講座をやっています)、夜は2分練習して3分休むみたいな練習もザラだったりしますけど(苦笑)、朝練の時は一度も椅子から降りずに黙々と練習しています。こう書いてみると、朝練習する方が圧倒的に効果ありそうな気がしますよね。

 

もし、お子さんがピアノの練習を嫌がって困っているママ(パパ)がいらっしゃったら、あるいはお子さんにもっと上達して欲しいと思うママ(パパ)がいらっしゃったら、ぜひ朝練習にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

ではでは。

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように!

「ピアノ練習したくない」ならばその内容を聞くことが大切ですよ!

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こんにちわ。

 

今日は、昨日の記事の続きになります。

 

ピアノの練習が嫌い・・・そういうお子さんは非常に多いものです。と言うより、好きで毎日ピアノを弾いている子供はほとんどいません。私の肌感覚だと、毎日楽しんで練習できる子供は300~400人に1人くらいの割合です。)それくらい子供にとってピアノの練習というのはハードルが高いものなんですね。

 

我が娘も練習は毎日しますが、はっきり言って練習は嫌いなようです。少し弾いては椅子から降りて違うことをしています(苦笑)コンクールで入賞もしてますし、「ピアノ上手だね」と言ってもらえる機会も少なくない娘。それでもこんな感じですから、ピアノの練習って、子供にとっては相当イヤなものなんだろうな、と思います。

 

でも、ちょっと待ってくださいね!

 

お子さんがピアノを練習しないことでお悩みのママ(パパ)のみなさま。

 

親:「ピアノの練習しなよ」

子:「ヤダ」

親:「ヤダじゃないよ。習ってるんだから練習しなよ」

子:「ヤダったらヤダ」

親:「だったら辞めさせるよ」

子:「それもヤダ」

 

こんな会話を繰り返してませんか?このお子さんの「ヤダ」の中身、いったい何でしょうか?分かりますか?

 

実はここを紐解いてみることで「練習嫌い」が解決するかもしれませんよ!

 

<内容>

 

まずはお子さんの気持ちを聞いてみよう



子供は発達途中。大人に比べると脳の作りもまだ未熟です。なので、「イヤだ」の理由を自分で自覚して、それをきちんと親に伝えられる子は多くありません。そこを親の都合で「練習しなよ」と押し付けても、イヤなものはイヤですから、余計に反発するという訳なんですね。

 

ですから、まずはお子さんが「ピアノ練習の何がイヤ」だと思っているのかを聞いてみましょう。

 

思わぬことを言ってきて、ビックリなんてこともあるかもしれませんよ!?

 

「練習がイヤだ」のよくある理由

 



 

理由を聞くと、よくある答えは次のようなものがあります。

 

  • つまらないから
  • 難しいから(上手く弾けないから)

 

ここで、「そんなこと言わずに頑張ろうよ」と言っているママ(パパ)のみなさんあともう一息ママ(パパ)の頑張りが必要です(笑)これだとまだ答えが抽象的すぎて、具体的な解決策にたどりつけません。

 

なので・・・

「そうか、つまらないと思ってるんだね。(ここで気持ちを認めてあげることが大切です)じゃあ、どんなところがつまらないと思ってるの?何を弾いてる時につまらないと思ってるの?」

 

と、お子さんの気持ちをどんどん細分化していって、具体的な内容が出てくるまで細かく聞いてあげる作業がとても大切です。

 

「つまらない」「難しい」と言うと一言で済んでしまいますが、その内容は子供が100人いたら100人違うもの。まずは自分のお子さんの気持ちを丁寧に紐解いていきましょう。

 

原因が分かったら解決策を考えよう!



 

理由が分かれば、あとはもう解決すればよいだけなので簡単です。ゴールは近づいてきましたよ!

 

よくある理由にはこんなのがあると思います。

 

  1. 両手だとうまく弾けないから難しい
  2. 早い部分が上手に弾けないからイヤだ
  3. 弾いている曲がつまらない
  4. 楽譜が難しくて読めない
  5. 一人で練習するのが退屈
  6. 弾いても上手くならない
  7. 守らなければならない決まり(強弱や伸ばす長さ)を守るのがめんどくさい
  8. 毎日練習しろと言われるから余計にイヤになる

 

1~3の場合は、ピアノの先生に相談してみると解決するかもしれません。1.2は練習の仕方を教えてくれると思いますし、3はお子さんが楽しいと思える曲を練習曲に入れてもらえる可能性があります。

4.は子供がつまづきがちなケースです。ただピアノに通っていても、楽譜は読めるようになりません。教室で楽譜を読む練習をしないならば、自宅でやるようにしましょう。今は音符を読む練習になるアプリ等もあるので、これらを使って読譜力をつければ解決します。時間や気持ちに余裕があるママ(パパ)はお子さんと一緒に譜読みをしてあげても良いと思います。

5.も子供に(特に小さいうち)はありがちです。ただでさえ難しいピアノの練習。それをたった一人でやるのは正直ムリというもの。ずっと横に座って見ていなくてもよいので、近くで家事をしながら見ていたり(私は洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりしながら見ていることが多いです)、「〇回弾いたら教えてね」というように定期的にチェックしてあげると良いと思います。

6.もよくあります。お子さんにピアノを弾けるようになったという達成感が足りないケースですね。こういう場合は練習方法を見直してあげると効果があります。特に難しくて弾けない場所に絞って何度も何度も繰り返し練習すると、必ず弾けるようになるので、「やったー、できたー」と達成感を味わいやすくなります。

7.これをお子さんが言うということは、上手になりたいと言うより、今は楽しく弾きたい気持ちが強いのかもしれませんね。こういう場合はのびのびと練習させてくれる先生に変えると、楽しく練習するようになる可能性があります。

8.この場合は、昨日書いた記事が参考になるかもしれません。ぜひご一読くださいね。

 

www.children-piano-study.com

 

理由はまだまだあると思いますが・・・よくある内容についての答えを記しました。参考になれば幸いです。

 

ではでは。

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように!

 

「毎日ピアノを練習させたい!」それなら○○しよう!おススメ3選

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うちの子ピアノを全然練習しない!

 

ピアノを習わせているママ&パパからよく聞くお悩みです。

 

先日も、ピアノではない娘の習い事の待ち時間で、ピアノを習わせているママたちと「いかに自分の子供が練習しないか」という話で盛り上がりました(笑)

 

(練習してないのに「した」と嘘をつくとか、練習するように言うと「ママは弾けないのに、なんで自分は弾けるようにならなきゃいけないのか」とか)

 

ピアノ歴3年。うちの娘も最初のうちは声掛けしても自分からピアノに向かうなんてムリ!練習時間も1分!そこから、「ピアノの時間だよ」の声掛けで自分から練習するようになりました(でも弾いてる時間より休憩時間の方が長いです!)

 

そんな我が家が「毎日練習するのが当たり前」になるまでにやってみたおススメを書いてみたいと思います。

 

<目次>

 

その1 ママ(パパ)がピアノを好きになる

 

「えっ、それ??」とお思いの方も多いでしょうか?実は、お子さんがピアノを弾きたがらないのは、「ピアノを弾くモチベーションが足らない」からなんです。なので動機づけが必要になります。

 

動機づけについては先日の記事に書いたので、こちらをご覧ください。

 

www.children-piano-study.com

 

子供にとって一番の動機づけ。それは・・・ママ(パパ)の存在です!

 

ママ(パパ)が楽しんでいるものは、自然と子供も興味を持つようになります。

(自分の子供時代を振り返って、そんな思い出ありませんか?)

 

我が家の娘は、私が時々趣味でピアノを弾いていたのでそこで興味を持ったようなのですが、ピアノが弾けないママ&パパのお子さんでも、びっくりするくらいピアノが上手なお子さんは沢山います。

 

そんなお子さんの共通点は「ママ(パパ)がピアノが好きで、よくピアノの曲を聴いていた」というのがあります。

 

えっ、でもそんな・・・ピアノよく分からないし・・・なんて言わずに(笑)今はyoutubeでピアノの曲は簡単に聞けるようになりましたし、流行りの曲をピアノバージョンにして弾くユーチューバ―や、面白い企画をやっているユーチューバ―も沢山いるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

 

ピアノ系ユーチューバ―はそのうちまとめてみようと思います。

 

その2 ピアノの置き場所を見直す



突然ですが、ピアノ、どこに置いてますか?

 

お子さんに毎日ピアノを練習させたいならば、ピアノを置く場所はとても重要です!

 

住宅事情で難しい場合以外、ピアノはお子さんとママ(パパ)の共通する生活圏内(リビングか、リビングに続く部屋)に置きましょう。

 

子供が自分から進んで練習するなんてことは、残念ながらほぼ0です(笑)なので、ママ(パパ)が自然に目が届く場所に置くことで、子供たちは「見られているからやらなくちゃ」という気分になります。最初はそんな感じでしぶしぶやっていても、3週間続けばしめたもの!新しいことを習慣化するには3週間必要と言われているので、その後は自然と練習できるようになる可能性大ですよ♪

 

ちなみにお子さんが幼児の場合はそれだけでは不十分なので、ピアノのそばに座って弾いているのを見ていてあげることが大切です。幼児で一人で練習できる子は、上のお子さんがピアノを習っていて、かつその練習を毎日見ている子、のようにごく限られた人数です。それ以外の大半は、ママ(パパ)の忍耐強いサポートが必要なので、いつか楽になることを信じて(笑)頑張りましょう。コンクールを狙わないのであれば、小学校2年生あたりから一人で練習できるようになります。(もちろん個人差はあります)

 

その3 カウントダウンをする

「ピアノの練習しようよ」とお子さんに声掛けしても・・・

 

  • 「やだ」
  • 「あとでやる」(でもやらない)
  • 無視する
  • 聞いてないふり

 

こんな感じじゃありませんか?(ちなみに我が家は聞いてないフリをたまにされます 笑)

 

そんな時は「カウントダウン」です!このカウントダウンは小学校低学年くらいまでは絶大な効果があります!

 

こんな感じです。

 

「10数え終わるまでにピアノの練習を始められたら○○ね!」

 

〇の中はお子さんと相談して決めても、ママ(パパ)の判断で決めてもよいです。

 

あとは10,9,8・・・というようにゆっくりカウントダウンするだけ!

 

それだけで、不思議なもので子供は勝手にピアノの前に座って弾き始めます。

 

 カウントダウンが通用しないならば

小学校中学年くらいになってくると、さすがにカウントダウンも通用しなくなってくるので、その場合は「何時からピアノの練習を始める」のか自分で決めさせるのが効果あります。決めても大体始めないので(笑)その場合は「〇時になったよ」と声をかけてあげて下さい。

 

それで練習を始めたらラッキーです!まだ始められない場合は「〇時でも始められないなら何時ならできるの?」と時間をもう一度設定しなおします。それを繰り返していると、自立心の芽生えてくる小学校中学年の子供は、同時に自分でした約束を守れないことに罪悪感を感じるようになるので、しぶしぶ練習を始めるようになります。

 

しぶしぶでも練習すればしめたもの!上で書いた通り3週間続けば、習慣化する可能性大ですよ!

 

最後に・・・少しでも練習したら「ちゃんと練習できたね!」と声掛けしましょう。子供はママ(パパ)が大好きですから、声掛けしてあげるだけでピアノを練習する大きなモチベーションになりますよ。

 

ではでは。

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように!

【発表会】「100回の練習よりも1回の本番」は本当ですよ!

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「100回の練習よりも1回の本番」という言葉をご存じですか?

 

これは音楽に関わる人の間ではとても有名な言葉のようで、娘のピアノの先生も「音大生の頃から何度も何度も言われた」とおっしゃってます。そして娘の教室の生徒さんは、先生からこの言葉を口すっぱく言われています(笑)

 

意味は、「100回練習するよりも1回舞台の上で弾いた方が、得るものが大きい」ということなんだそう。

 

今回娘の教室の発表会でそれを感じたので、書いてみたいと思います。

 

 

ステージ回数と上達は比例する!?

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娘の教室では、年1回「弾き合い会」という、普段練習している曲を発表しあうカジュアルな会と、1年おきに大きな舞台の上で演奏する「発表会」があります。

 

今年はその両方がある年。弾き合い会は今年の前半でした。

 

聞いた感じだと・・・「普段からちゃんと練習してるんだろうなぁ~」と感じる子から、「もう少しやれば良くなるのになぁ~」と感じる子まで様々。(どちらかと言うと、もう少し頑張れ!と思う子の割合が多かったです)

 

そこから半年たった先日の発表会。

 

びっくりしました!

 

全員弾き合い会の時よりも上手になってるんです。

 

集中して練習するのがまだ難しいだろう幼稚園児から、部活と勉強とピアノの両立が難しいだろう中学生、高校生まで全員。

 

これは、前回の舞台での経験があってこそなんだろうなぁ~と思いました。

 

「100回の練習よりも1回の本番」を心理学的に説明すると・・・

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舞台で成功するためには普段の練習が大切。

 

だけど、練習するには「やる気」が必要ですよね

 

「やる気」と書くとたった1言で片付いてしまいますが、その中身は・・・

 

  • 外発的動機づけ
  • 内発的動機づけ

 

の2種類に分かれます。

 

「外発的動機づけ」とは、簡単に言うと「外からもらえるご褒美のために頑張る」みたいなものです。例えば、「テストでいい点とったらおもちゃが買ってもらえるから頑張る」とか、「褒めてもらいたいから頑張る」みたいな感じですね。

 

もちろん効果はありますが、この「外発的動機づけ」のやっかいなところは、「一度目標を達成すると、気持ちが薄れてやる気が落ちてしまう」ことと、「外からもらえるご褒美と頑張ることを天秤にかけて、楽な方を取りがち」なことです。

 

分かりやすい例だと、勉強なんかはこれに当てはまります(^^)テスト前は必死に勉強するけど、終わったら結局勉強しなくて成績が伸びない・・・とか、勉強しようと思っても、友達に遊びに誘われて行ってしまった・・・とかですね。

 

一方、「内発的動機づけ」とは、自分の心の中から湧いてでてくるものです。自分自身で「もっとこうなりたい」とか「このままではマズい」と思う気持ち。これがあると、モチベーションを保ちやすくなります。みなさんも、今まで生きてきた中で、こういう気持ちになったことが何度となくあったのではないでしょうか?

 

ステージに立つ=内発的動機づけ

ステージの上に立って演奏する。これって非日常的なことですよね。

 

「緊張して失敗しちゃった」とか「練習したのに思うように弾けなかった」とか「練習の成果が発揮できてよかった」とか。これもステージに立ってこその気づきです。

 

こうやって自分自身で経験して手に入れた気づきは、「内発的動機づけ」につながっていきます。

 

  • 「緊張して失敗しちゃった」→次こそは失敗しないように練習頑張ろう!
  • 「思うように弾けなかった」→悔しいから次こそは頑張ろう!
  • 「練習の成果が発揮できてよかった」→嬉しかったから次も頑張る!

 

今回、娘の教室に通っている生徒さんたち。弾き合い会での気づきが内発的動機づけになって、練習を頑張った結果が、今回の発表会だったのかなぁ~なんて思いました。

 

ちなみに我が子は今回の発表会で失敗してしまい(><)泣いて悔しがってました。この悔しさが内発的動機づけになって、次の舞台では成功しますように!

 

 

「どうせ自分なんて」といじけてしまう子には・・・

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失敗してしまった場合、中には「どうせ自分には無理だから、もうやりたくない」とくじけてしまうお子さんもいますよね。

 

そんな時には、ご両親と先生の出番です!

 

「そんなことないよ、やればできるよ」と言ってしまいがちですが・・・まずはお子さんが、どんなことをムリだと思っているのかじっくり聞いてあげて下さい。その中で、「辛い」とか「大変」だとか「イヤだ」という言葉(心理学では「感情語」と呼んでいます)が出てきたらその気持ちを認めてあげて下さい。

 

「そうか。○○が大変だったんだね」

「○○がイヤだったんだね」

「○○が辛かったんだね」

 

こんな感じです。気持ちを全て吐き出して、それを認めてもらった後になると、「じゃあ次はこうしてみようか」という解決策を子供たちは意外とすんなり聞いてくれます。そして前を向いてまた進んでいけるように、サポートしてあげられたら良いですよね。

 

 

ではでは!

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように♪

 

 

「なぜピアノは毎日練習しないと上手にならないの?」に科学的に答えると

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お子さんにピアノを習わせている親御さんからよく聞く悩み。

それは・・・

 

「子供のピアノがなかなか上達しない」ということ。

 

中には、「ピアノのレッスンは楽しく通ってるけど、全然弾けるようにならない。月謝がムダな気がするから辞めさせようか迷ってる」なんていう方も!

 

そんなママ&パパに詳しくお話を聞くと・・・どうやら自宅ではほとんど練習していない様子。

 

そんな方へ。

 

ピアノは水泳なんかと違って、通ってるだけじゃ弾けるようになりません!毎日練習してこそですよ!

 

というのを科学的に簡単に説明してみようと思います。

 

<目次>

 

脳を刺激しなくちゃ何もできるようにならない



普段私たちが意識せずに行っている「話したり」「歩いたり」という動作。これってどうしてできると思いますか?

 

答えは「脳が学習したから」です。生まれてからずっと、歩いている人を見て練習したり(まぁ赤ちゃんは練習なんて思ってないでしょうけどね^ ^;)、誰かから話しかけてもらって自分でも声を出してみたり。つまり、「脳が刺激を受ける→学習して訓練する」の積み重ねで、今の動作ができるようになっています。

 

これがもし学習する機会がないとどうなるか。答えは「歩くことも話すこともできない」です。心理学を勉強すると「児童虐待を受けた子供の成長」に関する話が出てくるのですが、社会と離された場所に閉じ込められて大人と関わりなく成長した子供は、6歳になっても歩くことも話すこともできない、という衝撃の事実が出てきます。(その後の献身的な養育で機能が回復したようです)

 

また、生まれて間もないチンパンジーの赤ちゃんを16か月暗い場所で育てると、視覚が失われてしまう・・・なんていう事例も。目が見えるなんて当たり前のようですが、それすらも脳の学習によってできることなんですよ!

 

ピアノ学習はコンボ技!

「そうかそうか!でも水泳とかスポーツは毎日練習しなくてもある程度できるようになるのに、何でピアノは毎日練習が必要なの?」とお思いの方もいらっしゃいますよね。

 

その答えは・・・ピアノは「体で覚える学習」と「頭で覚える学習」のコンボ技だからです!

 

詳しい話は省略しますが、体で覚えることと、頭で覚えることでは、脳が働く場所が異なります。

 

記憶のしくみ

体で覚えること(手続き記憶といいます)は一度覚えたら忘れにくいという特徴があります。脳のシステム的に忘れにくい仕組みになっているんですね。泳ぐ、自転車に乗る、スポーツをする、なんていう動作は覚えてしまえば比較的簡単に思い出して再現できる。だから毎日練習しなくてもそれなりに上達していく、という訳なんです。

 

その一方、勉強などに使う記憶は(意味記憶といいます)、繰り返し学習しないとすぐに忘れます。これは心当たりのあるママ&パパも多いんじゃないでしょうか(笑)テスト勉強で一夜漬けしてもいい点が取れないのは、脳のシステム的に繰り返さないと覚えられないようにできているからなんですね。

 

そしてピアノ学習には、この両方が必要です!体の動きを覚える一方で、楽譜に書いてあることを読んで覚えて、更に耳で音を聞いて判断する・・・聞いただけでも脳がフル活動してそうですよね。体の動きは覚えても、それをどの場所のどの音で使わなければならないのか、瞬時に判断して体の動きに反映させる必要がある。水泳のように、決まった動きだけで練習するのとは、ちょっと仕組みが違うのがお分かりでしょうか。なので毎日練習して記憶を強くしていかないと上達しない、という訳なんです。

 

(個人的な意見では、運動神経が良い子は少ない練習時間でも上達しているように思います。娘のピアノ教室にも、たった10分の練習でかなりの難曲を弾く中学生がいましたが、その子はスポーツ推薦で高校に進学しました)

 

ほんの少しでもいいから毎日ピアノを触ろう!

 

このように、ピアノは毎日繰り返し練習することで上達する仕組みになっています。

「毎日〇分」と決めてしまうと時間が取れなくて難しい・・・という場合は、朝学校に行く前、夕ご飯を食べる前なんていうふうに「スキマ時間にちょっと練習する」ことを毎日繰り返すだけでも効果ありますよ!ぜひ試してみてくださいね。

 

 

ではでは。

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように♪

「英語ができる子」になって欲しいなら、ピアノはおススメですよ!という話

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こんにちわ!

 

「ピアノを習うと脳の発達に良い」というのは、もはや定説ですよね。一時期テレビにもよく出演されていた脳科学者の先生なんかも「子供の習い事はピアノだけで十分」なんていうくらい、科学的にもピアノ学習は脳によい影響をもたらすことが分かっているようです。

 

もしご興味ある方は、こちらのリンクをご覧ください!

www.piano.or.jp

 

また、東大生の約半分がピアノを習っていた(一般的には全体の1/4がピアノ経験者と言われているらしい)というデータもあるので、この定説はあながち嘘じゃないのかも!?とも思ったりします。

 

ご興味ある方はこちらからご覧ください!

toyokeizai.net

 

私は東大・京大のような難関大学に通った訳じゃないですけど、大学生の時に友達と子供の頃に習っていたものの話になったら・・・なんとその場にいた子全員が、子供の頃ピアノを習っていたことがあるという驚きの事実が分かって「やっぱり脳に何かしらの影響があるのかな?」なんて思ったことがあります。(小学校の時は90人いる学年でピアノ習ってる子は10人もいなかった)

 

そんな話はとりあえず置いておき・・・

 

来年から小学校でも必修科目になる「英語」とピアノの関係性について、「英語ができる子」になって欲しいならピアノはおススメですよ!ということについて書いてみたいと思います。

 

<目次>

 

 

ピアノとリスニングスキルの関係

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ピアノを弾く=耳のトレーニング!?

ピアノを習ったことがある方ならば想像できると思うのですが・・・ピアノを習ってしばらく経つと、「音の強弱」、「音の長さ」、「音の速さ」を聞きながら練習するように先生から言われます。(うちの娘なんかはそれに加えて「音の響き」を聞くように言われてたりもします)

 

まぁそれがピアノを使って音楽を表現することなので、当たり前の話なんですが、これが子供のうちは結構大変だったりします。右手と左手は別々の動きをしなければならないのに、目で楽譜を追って、更に耳で細かい音を聞きながら弾く必要がある。こう書いてみると、やっぱりピアノって「脳トレ」ですね!

 

さらに、細かい音の違いを「深い音」「キラキラした音」「流れるような音」みたいな考え方で聞き分けて、そして自分で再現することが「ピアノが上手になる」ために必要だから、これをやっていると知らず知らずのうちに耳が相当鍛えられます。

 

日本語にない英語の音を聞き分ける力

最近の子供は学校でもリスニングに力を入れているようですが、私たち親世代が子供の頃って、英語のリスニングが得意な人って少なかったように思います。これは「教育の中でリスニングが重視されてこなかった」ということもありますが、「音を素早く聞きとることの難しさ」なんかもあったりするのかなぁ~と個人的に思ったりもします。

 

日本語にはない音の響きを持つ(rなんかの発音は日本語にはないですよね)英語。更に単語だけならまだしも、文章になっちゃうと想像しているものと全く違うように聞こえる英語。(例えばI will go to school.は「アイウィルゴートゥスクール」とは聞こえない)普段から決まった日本語の音しか聞いてない人には、聞いた音を素早く判断して「それが何なのか」を理解する力が鍛えられてないんじゃないかと思います。(まぁこれも、沢山英語を聞けばばいくらでも鍛えられる力ですけどね )

 

ピアノを習っていた主婦の英語力はどれくらい?

では、子供の頃にピアノを習っていた主婦の英語力はどんなもんかと申しますと・・・。

 

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こんな感じです。TOEICの結果があればもっと分かりやすかったと思うんですが、TOEICは受験してから2年間しか得点が有効じゃなかった気がして、捨てちゃったんですよね。TOEICだと、リスニングは1問ミスとか2問ミスです。リーディングの方が圧倒的に苦手。(だって勉強しなきゃいけないから)

 

この英検の結果は2次のリスニング&スピーキングのものですが、リスニングはとても簡単に感じました。(余談ですが、英検準1級は一発合格。上でも書きましたが、別に難関大学出身でもありません。)

 

この英検。学生の時に受けたものじゃなくて、娘を出産して30代になった後で受けたものです。リスニングが得意なのも、子供の頃にピアノを習っていて耳が自然に鍛えられていたのが大きいのかな?と思います。しかも、子供の頃に身につけたこの力。おばさんになっても衰えません(笑)

 

教育熱心なお父様&お母様。子供の頃にピアノを習わせておくと、思わぬところでお子さんの一生の財産になるかもしれませんよ!?

 

ではでは。

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように♪

 

 

よいピアノ教室の探し方・その4 ~よいピアノの弾き方(奏法)を教えてくれる先生を探そう

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こんにちわ!

昨日に引き続き、今日も「よいピアノ教室の探し方」について書いていきたいと思います。

 

突然ですが、質問です!

 

ピアノって、どうやって弾くと思いますか?

 

凄い抽象的な質問ですね(笑)

 

もし、「そんなの、指を動かして弾くんでしょ?」と答えた方。

 

残念ながら△です

 

じゃあ鍵盤を指で押して弾くんでしょ?」と答えた方。

 

同じく△です。

 

目次

 

ピアノには弾き方が存在する!

もちろん指を動かしたり、鍵盤を押したりしても音は鳴ります。ただこれだと、早くて難しい曲になると弾くのはかなり大変です。子供の頃にピアノを習っていたけど、難しくなって弾けなくなったから辞めてしまった、という方。もしかしたら、指を一生懸命動かして弾いていたのかな?と思います。

 

それにこのような音の鳴らし方は、ピアニストが出すようなよく響く繊細な美しい音か?と言うと、正直違います。

 

かという私も、子供の頃はそんなことはつゆ知らず・・・

 

ピアノを11年習ってましたが、そんなこと先生から習ったこともなく、「ピアノは指を動かして弾くものだ」と信じて疑いませんでした。そして、思うようにピアノが弾けないのは「才能がないからだ」、「練習が足りないんだ(←これは確かにそうかもしれない)」とず~~~~っと思っていました。

 

娘の先生との出会いでピアノには弾き方があるのを知った

 

そんな私に、「ピアノには弾き方がある」ことを教えてくれたのは、娘の今のピアノの先生です。

大手ピアノ教室を辞めて個人の教室に移った娘。最初のレッスンで先生が言った一言が・・・

 

「指で鍵盤を押しているので、弾き方をこれから変えていきましょう。」でした。

 

ず~~~っと鍵盤は押すものだと思っていたので、まさに目が点(笑)キョトンとしている私に、先生が説明してくれたことは、

 

  • 指を一生懸命動かすと、腕に力が入ってしまう
  • そうすると難しい曲、早い曲は指が追い付かなくなったり腕が痛くなったりして弾けなくなる
  • 指で鍵盤を押して出る音は、弱々しかったり、逆にきついイヤな音になってしまう
  • 間違えた弾き方で弾いているとなかなか上達しないから、子供は練習するのがイヤになって、結局ピアノを辞めてしまう

 

ということでした。そんなの初耳です!

 

上達を望むならピアノの弾き方を教えてくれる先生に習おう!

 

先日「お子さんがピアノを習うにあたってどうなるのが理想か?というのを考えましょう」というような記事を書きました。

 

www.children-piano-study.com

 

この中で書いた「のんびりピアノ」以外を想像しているママ&パパのみなさんにおススメしたいのは「よいピアノの弾き方を教えてくれる先生を探そう!」ということです。

 

間違った弾き方をしていては、私の子供時代のように「上手になりたいけど、何をどうしたら良いのか分からない」、「私には才能がないんだ」とお子さんがモヤモヤすることになります。そして、もしピアノコンクールに出る、なんてことがあった場合、上位入賞するのは「よい弾き方で綺麗なよく響く音を出せている」お子さんです。これは才能じゃなくて(多少は才能も関係するとは思いますが・・・)、そういう音が出せる弾き方を習っているかどうかに関係します。せっかくお子さんが頑張って練習しているのだから、望むような結果が出るようにサポートしてあげたいのが親心ですよね。

 

よい弾き方(奏法)を教えてくれる教室の探し方 

 

ここまで「よいピアノの弾き方」と書いてきましたが、「それってどういうことなの!?」とお思いの方もいらっしゃいますよね。私はピアノの先生ではないので詳しい話は省略しますが、簡単に言うと「力を抜く」「脱力する」(奏法で言うなら「脱力奏法」「重力奏法」)というのがキーワードです。なので、この「脱力してピアノを弾く」ことを教えてくれる先生に習うのが上達への近道かな?と思います。

 

探し方その1 HPや先生のブログをチェックする

もし先生がこれらに力を入れている場合、HPやブログに上で挙げたキーワードが載っていると思います。チェックしてみて、ピンときた先生の教室に体験レッスンの申し込みをしてみても良いかもしれませんね。

 

探し方その2 体験レッスンの様子をチェックする 

体験レッスンの様子でも、先生がどのようなことに力を入れて教えているかをチェックできます。もし音の出し方(キレイな音が出るかどうか)にこだわっている場合は、脱力奏法を教えている先生の可能性が高いです。逆に、まだピアノにほとんど触ったことがないお子さんにでも、すぐに2本以上の指を使って音を鳴らさせたり(ドとレとか)、「この鍵盤を押してみて」、「わ~音が鳴ったね」というように鍵盤を押すという表現を使う先生は、子供に楽しく弾いてもらうことを第一に考えている場合が多いような気がします。(これも一概には言えないので難しいところですが)

 

探し方その3 コンクール入賞者が多い教室を探す

上の1・2ではよく分からないけど「よい弾き方を教える先生につきたい!」という方。簡単なのは「コンクール入賞者が多い教室を探す。それも上位入賞者が多い教室」ことです。なぜなら上でもちょっと書きましたが、コンクールで上位入賞するには「綺麗な音を鳴らすこと=脱力して弾けていること」が必須だからです。1人だけではなく何人も入賞しているならば、先生がこの教え方に力を入れている可能性が高いです。ただし、このような教室に入れた場合、あなたのお子さんも「コンクールに出ませんか?」と誘われるので、そこまではちょっと・・・という場合は他の方法で探しましょう。

 

少しでもお力になれたら幸いです。

 

それでは。

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように♪

よいピアノ教室の探し方・その3~ 入会する前に見たいポイント

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こんにちわ!

 

昨日は「個人のピアノ教室の探し方」について書いてみました。

 

www.children-piano-study.com

 

今日はその続きで、「入会する前に見たいポイント」について書いてみたいと思います。

 

ピアノ教室の候補がいくつか絞れたら・・・

 

おっと!ここで1つ目のポイントです。

 

目次

 

最低2つは教室を見学しよう!

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昨日の記事に、「ピアノ教室には特徴があるから、自分とお子さんに合ったピアノ教室を探そう!」と書きました。

 

それは本当にその通りなのですが、HPの内容や口コミだけでは分からないことも多いもの。なので最低2か所は教室を見学してみることをオススメします。(もし時間があるならもっと見学してみても良いと思います。)

 

我が家の娘は最初、大手ピアノ教室に入会させました。その時は同じ教室に通っていたお友達の口コミだけを信じて、他の教室を比較せずに入れてしまったのですが・・・これが結局「思っていたのと違った」ために、入会1年で個人の教室に移ることに。

 

この経験があったので、個人の先生に移る時には3か所の教室を見学しました。やはり実際に行ってみたら、3か所とも最初のイメージと違ったりしました。

 

多くの先生が入会前に体験レッスンを行っているので、積極的に参加して、教室の雰囲気をつかみましょう!

 

体験レッスンで確認したいこと

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体験レッスンに行くことになったら確認したいことは

 

  • レッスン時間、レッスン日数
  • 月謝のしくみと使う教材
  • お休みする場合の振替の有無
  • 発表会の有り無し

は必ず確認しましょう。

 

レッスン時間、レッスン日数

教室によって、週1回・30分レッスンのところもあれば、月3回・40分レッスンのところもあります。中にはチケット制の教室もあります!どのような仕組みなのかを確認しましょう。

 

月謝のしくみと使う教材

ここも抑えたいポイントです。なぜならば、使う教材が変わると、月謝が上がる教室があるからです!そして、できれば教材を見せてもらって、お子さんと同じくらいの子はどれくらいの期間でこの教材が終わるのかを聞いてみてください。

 

我が家の場合、最初に入会した大手教室が、この「教材が変わると月謝が上がる」システムを採用していました。そして、この教材が本当に薄くて・・・(涙)、1年で教材が3つ終了して、月謝は1万円オーバー!(教材費もCD込みの実費で、確か5000円くらいしました)。先生は「長年教えてきたけど、こんなに早く進んだ子はいない」と仰ってましたが、後になって「この教室の子は家ではほとんど練習していないし、カリキュラムも練習しないことを前提に作られてるんじゃないの!?」ということに気が付きました。(昨日の記事でいうところの①の教室)だとしたら、毎日練習している我が子の月謝が跳ね上がるのは当然といえば当然ですよね。

 

こんなミスマッチもあるので、必ず聞いてみましょう!

 

お休みする場合の振替の有無

これも教室によってまちまちです。自己都合で休んだ場合は振替なしの教室もありますし、今の娘の教室のように「具合が悪いので休みたい」という場合でも、振替レッスンをしてくれる教室もあります。(娘の教室は、日程的に振替ができない場合は返金してくれます。大手教室の時は振替なし、返金ナシでした)

 

発表会の有り無し

これも教室によって大きな差があります。ホールで盛大な発表会を開いている教室もあれば、地域センターのような場所でアットホームな発表会をしている教室もあります。中には、自分の教室としては発表会を行わずに、外部のステージ(ピティナ・ピアノステップ等)を発表会の代わりにしていて、参加は自由という教室もあります。「ピアノの発表会と言えば、大きなステージの上でピアノを弾いて、弾きおわったら花束をもらって・・・」みたいなイメージをお持ちの方が、外部ステージを発表会にしている教室に入った場合、イメージと全然違ってビックリするかもしれません(だって、知らない先生がずら~と並んで、我が子の演奏を聴いて評価してるんですから!)

 

できたら発表会を見学しよう!

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もし可能であれば、検討している教室の発表会を見学してみることをオススメします!発表会には、教室のカラーや先生の考えがとてもよく表れています。今まで見に行った発表会は・・・

 

  • 地域センターで司会も先生。小さい子が騒いでても先生がニコニコしているアットホームな発表会。(この教室はベテラン先生で、マイペースな子から難しい曲を弾く中学生まで様々な子がいました)
  • 地域センターで司会は先生と別の人。誰かが弾きおわると子供たちがステージに駆け寄ってきてプレゼントを渡し合うという、これまたアットホームな発表会。この教室は優しいママさん先生で、進度はゆっくり目な教室)
  • 市のホールで司会は先生と別の人。同じ幼稚園、小学校の子供たちが沢山通っているようで、発表会は子供たちも保護者も文化祭みたいな盛り上がりの教室。(この教室も優しいママさん先生で、進度はゆっくり目な教室)
  • 割と大きなホールでプログラムも立派。みんなが静かに聞いている、ザ・発表会のような教室。(大手教室はこれでした。)
  • 市のホールでバルーンのような飾りが沢山あるステージ。最後に先生が演奏しながら、背景スクリーンに子供たち1人1人へのメッセージが流れる教室。(この教室はコンクールに出ている子供たちが沢山いて、勢いのある先生が教えています)
  • 市のホールで、ピアノだけじゃなくて、歌あり、合奏あり、ゲストのバイオリン演奏ありと、一大イベントのような教室。(この教室は個人ながらとても大きな教室です。上手な子も沢山います)

 

と、ざっと書いてみただけでもこれだけ差があったりするので、発表会の雰囲気が自分の持っている教室のイメージと合うかどうか、チェックを入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

それでは!

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように♪