何歳からピアノを始めるのが良いですか?答えは・・・その1
こんにちわ!
お子さんにピアノを習わせたいと思っているママ(パパ)からよく聞くのは、「何歳からピアノを習わせたらよいか」ということ。
- 早い方がいいの?
- あまり早すぎても意味ないの?
- 何歳からだったらピアノが練習できるの?
色々気になってしまいますよね。その答えは・・・
お子さんの個性と親がどれだけピアノに関わるか
によって大きく変わってくると思います。今日はそのあたりを書いてみたいと思います。
絶対音感を育むならば6歳までと言われているけれど・・・
早くからお子さんに音楽を習わせたい親御さんの目的の1つに「絶対音感を身につけさせたい!」というのがあるようです。絶対音感は「ある音を聞いて、その音が何の音なのか即時に言い当てる力」です。
これがあると、流行りの曲を耳コピして弾いたり、何かの効果音を楽器で再現する一発芸(これは私が実際に大学生の時にやりました)ができたりと、音楽をより楽しめるようになります。普通の生活ならばあまり役立たない特殊能力ですが、もしお子さんが音楽関係の道に進むならば話は別。持っていた方がよい能力の1つです。
この絶対音感を身につけるには、一般的に聴覚成長のピークを迎える「4~5歳」までに始めるのがベストだとされています。
しかし・・・一度身につけた絶対音感、これは継続的なトレーニング(楽器の練習等)をしていないと忘れ去られてしまうものなのです。
私の例で恐縮ですが、私は4歳の時からピアノを習い始め、中学校3年生まで毎週レッスンに通っていました。そんな私、おばさんになった今でも絶対音感はまだ残っているようです。(実際流行りの曲なんかのメロディーは、何度か聞くと楽譜はなくてもピアノで再現できたりします)しかしピークだった中学生の時は、メロディー以外の伴奏部分(ギターやベースの音)なんかも完璧に聞き取ることができて、暇な時間に、お年玉を貯めて買ったシンセサイザーにすべてのパートを打ち込みして曲を再現する、というかなりマニアな遊びをしていました。でも、高校生になって音楽から離れ・・・いつの間にかその能力は薄れ、今ではもうメロディーだけしか分からないというのが悲しい現実・・・。
なので、早くから始めたとしても、継続できなければ意味がないのはお分かりいただけるでしょうか?
ママ(パパ)はどれだけピアノに関われますか?
「そうか。じゃあ4~5歳までに始めて、続ければいいんでしょ?」とお思いのママ(パパ)のみなさま。まだ待ってくださいね。
頭が柔らかい子供とはいえ、通ってるだけじゃ絶対音感も身につかないし、弾けるようにはなりませんよ!
さかのぼること数年前。まだ娘が2歳だったころ。
娘を連れて「リトミックサークル」に1年通っていました。サークルで会費が安かったこともあり、幼稚園に入る前の2~3歳の子供が15人ほど参加してたのですが・・・この中で、先生がピアノの鍵盤を音を押して「この音はなんでしょう?」と言って、答えられた子、何人いると思いますか??
答えは・・・わずか1人です!
(この1人はうちの娘です。理由は後述します)
また。こんなこともあります。
娘のお友達に、1歳から大手音楽教室の幼児コース(親子参加のリトミック形式のもの)に通っていて、今もゆるくピアノを習っているお友達が2人います。この2人に、「音楽を聴いて、音階(ドレミ)で曲を言うことができるか?」と聞いたら、「自分で弾いたことがない曲は言えない」と言っていました。(この2人は、ピアノを全然練習しないとママが頭を抱えているタイプです)
このように、ただ定期的に通っているだけ、ただ習っているだけでは絶対音感は身につかないのです。
では、何が違うのか?
それは・・・「親がどれだけ音楽を聞かせ、ピアノの練習に関わったか」。ズバリこれです!
(上に出てきた娘のお友達2人、ママはピアノの練習には関わらないおうちです)
ところで。子供の日常に、音楽ってどれくらいあると思いますか?あまり意識したことがないかもしれませんね。大手メーカーCITIZENが子供に行った、1日をどのように使っているという調査に、面白い結果が載っています。
子供が音楽を聞く時間。30分もありません!つまり、30分+週1回の習い事程度では身につかない、ということですよね。
一方我が家は・・・私が音楽好きだったのもあり、赤ちゃんの頃から娘はやたら音楽を聴いていました。(車で移動するときは必ず童謡を流し、娘をおんぶしながら家事をするときは歌を歌っていた。正確に図ったことはありませんが、最低毎日1時間は何かしらの形で音楽を聞いていたと思います。)
娘の音感は、こういう環境も影響していたのかな?と思います。
「じゃあ、積極的に音楽を聞かせればいいの?」とお思いの方。
それもちょっと違うのです!
長くなったので、続きはまた次回書きたいと思います。
ではでは。
みなさまのピアノライフがステキなものになりますように!