【発表会】「100回の練習よりも1回の本番」は本当ですよ!

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「100回の練習よりも1回の本番」という言葉をご存じですか?

 

これは音楽に関わる人の間ではとても有名な言葉のようで、娘のピアノの先生も「音大生の頃から何度も何度も言われた」とおっしゃってます。そして娘の教室の生徒さんは、先生からこの言葉を口すっぱく言われています(笑)

 

意味は、「100回練習するよりも1回舞台の上で弾いた方が、得るものが大きい」ということなんだそう。

 

今回娘の教室の発表会でそれを感じたので、書いてみたいと思います。

 

 

ステージ回数と上達は比例する!?

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娘の教室では、年1回「弾き合い会」という、普段練習している曲を発表しあうカジュアルな会と、1年おきに大きな舞台の上で演奏する「発表会」があります。

 

今年はその両方がある年。弾き合い会は今年の前半でした。

 

聞いた感じだと・・・「普段からちゃんと練習してるんだろうなぁ~」と感じる子から、「もう少しやれば良くなるのになぁ~」と感じる子まで様々。(どちらかと言うと、もう少し頑張れ!と思う子の割合が多かったです)

 

そこから半年たった先日の発表会。

 

びっくりしました!

 

全員弾き合い会の時よりも上手になってるんです。

 

集中して練習するのがまだ難しいだろう幼稚園児から、部活と勉強とピアノの両立が難しいだろう中学生、高校生まで全員。

 

これは、前回の舞台での経験があってこそなんだろうなぁ~と思いました。

 

「100回の練習よりも1回の本番」を心理学的に説明すると・・・

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舞台で成功するためには普段の練習が大切。

 

だけど、練習するには「やる気」が必要ですよね

 

「やる気」と書くとたった1言で片付いてしまいますが、その中身は・・・

 

  • 外発的動機づけ
  • 内発的動機づけ

 

の2種類に分かれます。

 

「外発的動機づけ」とは、簡単に言うと「外からもらえるご褒美のために頑張る」みたいなものです。例えば、「テストでいい点とったらおもちゃが買ってもらえるから頑張る」とか、「褒めてもらいたいから頑張る」みたいな感じですね。

 

もちろん効果はありますが、この「外発的動機づけ」のやっかいなところは、「一度目標を達成すると、気持ちが薄れてやる気が落ちてしまう」ことと、「外からもらえるご褒美と頑張ることを天秤にかけて、楽な方を取りがち」なことです。

 

分かりやすい例だと、勉強なんかはこれに当てはまります(^^)テスト前は必死に勉強するけど、終わったら結局勉強しなくて成績が伸びない・・・とか、勉強しようと思っても、友達に遊びに誘われて行ってしまった・・・とかですね。

 

一方、「内発的動機づけ」とは、自分の心の中から湧いてでてくるものです。自分自身で「もっとこうなりたい」とか「このままではマズい」と思う気持ち。これがあると、モチベーションを保ちやすくなります。みなさんも、今まで生きてきた中で、こういう気持ちになったことが何度となくあったのではないでしょうか?

 

ステージに立つ=内発的動機づけ

ステージの上に立って演奏する。これって非日常的なことですよね。

 

「緊張して失敗しちゃった」とか「練習したのに思うように弾けなかった」とか「練習の成果が発揮できてよかった」とか。これもステージに立ってこその気づきです。

 

こうやって自分自身で経験して手に入れた気づきは、「内発的動機づけ」につながっていきます。

 

  • 「緊張して失敗しちゃった」→次こそは失敗しないように練習頑張ろう!
  • 「思うように弾けなかった」→悔しいから次こそは頑張ろう!
  • 「練習の成果が発揮できてよかった」→嬉しかったから次も頑張る!

 

今回、娘の教室に通っている生徒さんたち。弾き合い会での気づきが内発的動機づけになって、練習を頑張った結果が、今回の発表会だったのかなぁ~なんて思いました。

 

ちなみに我が子は今回の発表会で失敗してしまい(><)泣いて悔しがってました。この悔しさが内発的動機づけになって、次の舞台では成功しますように!

 

 

「どうせ自分なんて」といじけてしまう子には・・・

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失敗してしまった場合、中には「どうせ自分には無理だから、もうやりたくない」とくじけてしまうお子さんもいますよね。

 

そんな時には、ご両親と先生の出番です!

 

「そんなことないよ、やればできるよ」と言ってしまいがちですが・・・まずはお子さんが、どんなことをムリだと思っているのかじっくり聞いてあげて下さい。その中で、「辛い」とか「大変」だとか「イヤだ」という言葉(心理学では「感情語」と呼んでいます)が出てきたらその気持ちを認めてあげて下さい。

 

「そうか。○○が大変だったんだね」

「○○がイヤだったんだね」

「○○が辛かったんだね」

 

こんな感じです。気持ちを全て吐き出して、それを認めてもらった後になると、「じゃあ次はこうしてみようか」という解決策を子供たちは意外とすんなり聞いてくれます。そして前を向いてまた進んでいけるように、サポートしてあげられたら良いですよね。

 

 

ではでは!

みなさんのピアノライフがステキなものになりますように♪