よいピアノ教室の探し方・その4 ~よいピアノの弾き方(奏法)を教えてくれる先生を探そう
こんにちわ!
昨日に引き続き、今日も「よいピアノ教室の探し方」について書いていきたいと思います。
突然ですが、質問です!
ピアノって、どうやって弾くと思いますか?
凄い抽象的な質問ですね(笑)
もし、「そんなの、指を動かして弾くんでしょ?」と答えた方。
残念ながら△です。
「じゃあ鍵盤を指で押して弾くんでしょ?」と答えた方。
同じく△です。
目次
ピアノには弾き方が存在する!
もちろん指を動かしたり、鍵盤を押したりしても音は鳴ります。ただこれだと、早くて難しい曲になると弾くのはかなり大変です。子供の頃にピアノを習っていたけど、難しくなって弾けなくなったから辞めてしまった、という方。もしかしたら、指を一生懸命動かして弾いていたのかな?と思います。
それにこのような音の鳴らし方は、ピアニストが出すようなよく響く繊細な美しい音か?と言うと、正直違います。
かという私も、子供の頃はそんなことはつゆ知らず・・・
ピアノを11年習ってましたが、そんなこと先生から習ったこともなく、「ピアノは指を動かして弾くものだ」と信じて疑いませんでした。そして、思うようにピアノが弾けないのは「才能がないからだ」、「練習が足りないんだ(←これは確かにそうかもしれない)」とず~~~~っと思っていました。
娘の先生との出会いでピアノには弾き方があるのを知った
そんな私に、「ピアノには弾き方がある」ことを教えてくれたのは、娘の今のピアノの先生です。
大手ピアノ教室を辞めて個人の教室に移った娘。最初のレッスンで先生が言った一言が・・・
「指で鍵盤を押しているので、弾き方をこれから変えていきましょう。」でした。
ず~~~っと鍵盤は押すものだと思っていたので、まさに目が点(笑)キョトンとしている私に、先生が説明してくれたことは、
- 指を一生懸命動かすと、腕に力が入ってしまう
- そうすると難しい曲、早い曲は指が追い付かなくなったり腕が痛くなったりして弾けなくなる
- 指で鍵盤を押して出る音は、弱々しかったり、逆にきついイヤな音になってしまう
- 間違えた弾き方で弾いているとなかなか上達しないから、子供は練習するのがイヤになって、結局ピアノを辞めてしまう
ということでした。そんなの初耳です!
上達を望むならピアノの弾き方を教えてくれる先生に習おう!
先日「お子さんがピアノを習うにあたってどうなるのが理想か?というのを考えましょう」というような記事を書きました。
この中で書いた「のんびりピアノ」以外を想像しているママ&パパのみなさんにおススメしたいのは「よいピアノの弾き方を教えてくれる先生を探そう!」ということです。
間違った弾き方をしていては、私の子供時代のように「上手になりたいけど、何をどうしたら良いのか分からない」、「私には才能がないんだ」とお子さんがモヤモヤすることになります。そして、もしピアノコンクールに出る、なんてことがあった場合、上位入賞するのは「よい弾き方で綺麗なよく響く音を出せている」お子さんです。これは才能じゃなくて(多少は才能も関係するとは思いますが・・・)、そういう音が出せる弾き方を習っているかどうかに関係します。せっかくお子さんが頑張って練習しているのだから、望むような結果が出るようにサポートしてあげたいのが親心ですよね。
よい弾き方(奏法)を教えてくれる教室の探し方
ここまで「よいピアノの弾き方」と書いてきましたが、「それってどういうことなの!?」とお思いの方もいらっしゃいますよね。私はピアノの先生ではないので詳しい話は省略しますが、簡単に言うと「力を抜く」、「脱力する」(奏法で言うなら「脱力奏法」「重力奏法」)というのがキーワードです。なので、この「脱力してピアノを弾く」ことを教えてくれる先生に習うのが上達への近道かな?と思います。
探し方その1 HPや先生のブログをチェックする
もし先生がこれらに力を入れている場合、HPやブログに上で挙げたキーワードが載っていると思います。チェックしてみて、ピンときた先生の教室に体験レッスンの申し込みをしてみても良いかもしれませんね。
探し方その2 体験レッスンの様子をチェックする
体験レッスンの様子でも、先生がどのようなことに力を入れて教えているかをチェックできます。もし音の出し方(キレイな音が出るかどうか)にこだわっている場合は、脱力奏法を教えている先生の可能性が高いです。逆に、まだピアノにほとんど触ったことがないお子さんにでも、すぐに2本以上の指を使って音を鳴らさせたり(ドとレとか)、「この鍵盤を押してみて」、「わ~音が鳴ったね」というように鍵盤を押すという表現を使う先生は、子供に楽しく弾いてもらうことを第一に考えている場合が多いような気がします。(これも一概には言えないので難しいところですが)
探し方その3 コンクール入賞者が多い教室を探す
上の1・2ではよく分からないけど「よい弾き方を教える先生につきたい!」という方。簡単なのは「コンクール入賞者が多い教室を探す。それも上位入賞者が多い教室」ことです。なぜなら上でもちょっと書きましたが、コンクールで上位入賞するには「綺麗な音を鳴らすこと=脱力して弾けていること」が必須だからです。1人だけではなく何人も入賞しているならば、先生がこの教え方に力を入れている可能性が高いです。ただし、このような教室に入れた場合、あなたのお子さんも「コンクールに出ませんか?」と誘われるので、そこまではちょっと・・・という場合は他の方法で探しましょう。
少しでもお力になれたら幸いです。
それでは。
みなさんのピアノライフがステキなものになりますように♪